木々に囲まれているSOUND OF FORESTでさえ、あ、暑いー!と叫びたくなる気候。しかし、この3ピースのライヴでは熱くなっていただきたい。そう、ネクスト・アクトはB-DASH。頭上で手を叩きながら、どんどんキッズが前方に集まってきた!　そして、まさにここにいるキッズのためのオープニング・ナンバー“KIDS”に突入!　そこから畳み掛けるように“ホホイ”“ハーコー”。暑さなどなんのその、容赦なく攻めまくる選曲である。演奏を終えると、GONGON(Vo・G)がいつものように「どーもー!」とライトな挨拶。そして、ARASE(Dr)が「あっちいなー。あっちいかー?」とオーディエンスに問い掛ける。すかさずGONGONが、「今年は熱中症とか流行ってるみたいだけど。いい飲み物があるみたいで。ここは公共の場所だからあんまメーカー名言えないけど、水よりも人の体に近いっていう、あの、イオンサプライの……」って、ほとんど何の飲み物かわかるじゃないか(笑)。しかもポカリスエットはRIJにもたくさん売ってるから！　さらに、「週刊新潮に書いてあったんだ」と情報源を告白するGONGONに向かって、「そこも伏せろよ」と突っ込むARASE。そりゃそうだ(笑)。続けて「新曲を2曲やります」と“JOBAN2”と、“PEPPO”を披露。中盤には、3人それぞれがMCをする時間が。そんな中でGONGONは「ブログ用に写メ撮っていいかな?」とカシャリ……我が道を行く男、GONGON。そして、この炎天下をさらに燃え上がらせるナンバー“炎”を轟かせる。ラストナンバーはARASEが「2011年、最高の夏にしましょう、“ちょ”！」と曲紹介。かなりの部分を、オーディエンスだけに歌わせるGONGON。「めちゃくちゃ語」でシンガロングが起こっている様はなかなか壮観！……と最初は見ていたのだが、途中でスタッフが彼に帽子をかぶせていた。暑さによるものだったんだろう。それでも、最後まで演奏しきって「ありがとうございました！」と言ってステージを降りたGONGON。マイペースなようでいて、キッズを真摯に盛り上げてくれる彼らの本質が伝わってきたライヴだった。 (高橋美穂)