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ついに、ついに、ロック・イン・ジャパン・フェス2004の幕がここレイク・ステージでも切って落された! 11時ジャスト、毎度お馴染み兵庫慎司のMCに迎えられて、青い火の玉が飛び出してくる。そう、2年連続でレイク・ステージのトップ・バッターを飾ってくるB-DASHの登場だ。
ワオ、オープニング・ナンバー“KIDS”のイントロが鳴るか鳴らないかのうちからフロアは瞬く間に沸騰です! 巻き起こる大歓声、突き上げられた拳、拳、拳、早くもステージ前方から立ち上り始めてる白い蒸気、あちこちでプシュ~ッと放物線を描く水鉄砲の祝砲(うわーっ、気持ちよさそう!)。すごい、完璧なお祭りのオープニングだ。B-DASHほど、そして彼らのオーディエンスほど、ロック・フェスの爽やかなお祭感覚を体現する「チーム」は滅多にいないんじゃないだろうか。理屈じゃなくて、身体の渇きと汗で実感する青空の下のパンク・パーティーがここにスタート! MCもそこそこに畳み掛けられていく絨緞爆撃ビートが、“HOHOI”の頃にはここステージ後方まで軽快なホッピングとなって押し寄せてきた。みんな若い! 身体が軽い! 飛び散る汗さえ清々しいよ。
どうにも止まらない爆走エンジンと、その隙間をくぐり抜けて胸元に飛び込んでくる明快なメロディと、そのメロディを翳らせるちょっとの郷愁や懐かしさと、そして両手一杯の優しさと労りと。B-DASHとオーディエンスはそのすべてをがっちり共有している。“平和島”がまるで、今日この場所のためのテーマ・ソングみたいに聴こえる。
「えー、最後の曲になって、“炎”という曲になります」
って、これだけ盛り上げといてそっけなさすぎるってば! そんなGONGONの飄々MCに「ええええーっ!」と一瞬どよめいたオーディエンスも、次の瞬間には再び汗を飛び散らせ始めていた。25分のステージが10分くらいにしか感じられないという、これぞピリオド無しの完全燃焼だ。
「体調と怪我に気をつけて、最後まで気をつけていってください。ありがとうございました!」
最後の最後までオープニング・アクトの控えめなMCに徹しきっていたB-DASHだけど、それに応えたレイク・ステージの大歓声は、思いっきりクライマックスだった!(粉川しの)

1. KIDS
2. HOHOI
3. SECTOR
4. 情熱たましい
5. ちょ
6. やまびこ
7. 平和島
8. 炎