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SEが流れると、早くもオーディエンスからたくさんの拳が突き上がる。デビュー10年を過ぎてもなお多くのファンから愛されつづけるバンド、B-DASHの登場だ! 「こんにちは、B-DASHです!」というGONGON(G/Vo)の挨拶とともに“KIDS”で口火を切ると、2曲目“平和島”では早くもオイ・コールがPARK STAGEを席巻。ノスタルジックなメロディーとシンプルなパンク・ロックにキッズたちが跳ねる! 踊る! 気づいた頃には、さっきまで小降りだった雨がすっかり上がっていた。ARASE(Dr/Cho)曰く「GONGONはとんでもない晴れ男」らしいのだが、それを抜きにしても、ストレートで前向きなエネルギーに満ちたB-DASHのサウンドに、雨雲は退散するよりほかなかったのかもしれない。途中、大の親日家として知られ、9月からB-DASHとの合同ツアーも決定しているScott Murphyもスペシャル・ゲストとして登場し、会場の熱はMAXに。ラスト“やまびこ”“ちょ”“炎”の3連発で、オイ・コールありシンガロングありの最高にハイテンションな空間を生み出して30分間のライヴを終えた。
最後、イタズラっ子のような笑顔でステージを去ったGONGONの姿が印象的だった。どんなにキャリアを重ねようとも、瑞々しいエネルギーとピュアな衝動で、確実に観るものを童心に返らせてくれる彼ら。その存在は実に稀有なものだと、改めて実感させられた。(齋藤美穂)