メニュー

一昨年行われた「RO69JACK 2010」で優勝し、まさにこの場所、WING TENTのステージに立ったWHITE ASH。凱旋公演とも言うべきこのライヴを観るために次々集まってきたお客さんたち。スタートのかなり前からWING TENTは満杯となり、テントからはみ出した後方エリアもみるみる内に人で埋め尽くされた。

「いやあ熱いですね。水分は大丈夫? 朝からいろんなバンドを見て回っていました。たくさん人が歩いている中、まあ僕ら誰からも気づかれない(笑)」、そんな風にぼやきつつも、渾身の演奏を聴かせてくれた彼ら。凄まじい手拍子を呼び起こした“Stranger”。抜群に心地よいビートを放った“Jails”。のび太(Vo&G)がギターを置いて身軽になり、マイクを手に持ってステージ上を巡りながら盛り上げた“Paranoia”……などなど。楽曲の圧倒的なクオリティ、演奏スキルの高さ、無敵のグルーヴを実感できる場面ばかりであった。しかも、急遽1曲を追加で演奏するという大サービス!

「特別な場所について歌っている曲」だという“There Changed Me Special”を演奏する前には、WING TENTに対する想いも語られた。「僕たち、一昨年のオーディションで優勝して、2年前にここに出て。今年帰って来ることが出来て、本当に嬉しいです! 今僕が着てるこれ、ロックスターだけが着れるロックスターTシャツ(胸の部分にROCK STARと書かれているオリジナルTシャツ。ROCK IN JAPAN FES.の出演アーティストに贈られる)なんですが、みなさんのお陰で着れています。ステージの上だけではロックスターです! 歩いていても気づかれないけど(笑)」。ウィットに富んだMCも織り交ぜられた、最高に楽しいライヴであった。(田中大)