メニュー
情熱でつながりあった。バンプ・オブ・チキン 15:00
8/3 17:00 UP
最初のSEが流れた瞬間、歓喜の歓声が響き渡った。陽射しは若干やわらいできたけど、まだまだ気温の高いグラス・ステージ。バンプ・オブ・チキンの登場でフィールドの熱気もどんどん高まっている。1日目のキックスタートを飾ってくれた2000年から、3年連続での出場となる彼ら。右手を高々と挙げる藤原の姿には、もはや貫禄のようなものすら漂っている。まだ線も細く青々しさの塊のようだった最初の出演の頃に比べると、真摯な表現者としての年輪が横顔に刻みこまれているのだ。その成果を見せつける新曲“sailing day”“ロストマン”からライヴはスタート。空の一点を凝視しながら歌う藤原はもう汗だくだ。そしてバンドとしての逞しさも、さらに増している。8ビートの重心はより低く、ギターの音色はより艶やかに。凛としたメロディの情熱は変わらずに、サウンドはよりパワフルになっているのだ。もちろん観客の反応もすごい。突き上げられる拳の数は、現時点では今日一番のものだろう。そのまま“ラフメイカー”、“ダイヤモンド”、“天体観測”と名曲連発でその熱狂はさらにヒート・アップ。一気にピーク・ポイントに持っていく。続く“Ever lasting lie”では渋く枯れたブルージーなギター・プレイを挟みこみ、さらには“スノースマイル”。「真夏の炎天下には似合わないかもしれないけど……わがままを聞いて下さい。どうしても野外フェスで歌いたい曲があったので」という藤原のMCと共に始まった曲だ。確かに、しっとりと繊細なメロディと「♪冬が寒くって 本当に良かった」という歌詞の言葉は、灼熱の空気、そしてフェスのアッパーな祝祭感に満ちた雰囲気には似合わないものかもしれない。しかしその歌声はまるで高く掲げられた無数の手の上を滑空するようにグラス・ステージ中に響いていった。「ひとり」が「ふたり」になる時のかけがえのない感情、そしてだからこそ真に迫ってくる孤独の感情を歌った、この歌。沢山の人たちが一堂に集い「みんな」になるフェスの空間だからこそ、それを藤原は届けたかったのだろう。
そしてラストは一転、アップビートな“ダンデライオン”が炸裂! スタンディング・ゾーン全体が跳ね回る「祭り」の沸騰を生み出して終わった。貫禄を増したステージングと共にプレシャスなコミュニケーションを届けたバンプ・オブ・チキン。感動的な瞬間だった。(柴那典)
新潟から昨夜、やって来ました。
バンプ、アート、シロップ、大好き!!!

水しぶきが眩しい!
体調管理には気をつけてください。