14:23 襲い来る多幸感―― モーサムの新しい世界に感涙! 目を離すな!! 8/3 17:20 UP |
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![]() 順を追ってリポートしよう。開演の6~7分前、サウンド・チェックのためメンバー自らがステージに順次登場すると、お客さんがいっせいに歓声を上げ、テントで休んでいたお客さんも移動をはじめ、ステージが人で埋め尽くされていく。グラス・ステージではバンプ・オブ・チキンのアクトが控えており、正直、満員とは言いがたいレイクだが、次第に人が増えていくのが嬉しい。 1曲目から“DUM DUM PARTY”。「頭の中の住人たちがパーティーしてる」という、深読みもいくらでも出来るシチュエーションを、もう意味とか理屈がどうとか言ってる自分がアホに思えてくるほどわけもわからなくなるほどかっこいい音で聴かせる。ベースの武井は銀杏BOYZ(初日リポート参照)の峯田に次ぐ下半身の露出度を誇る短パン姿、頭には黄色いタオル、両腕に同じく黄色いリストバンド、もちろんタンクトップ。いつ見ても、熱い。鋭い目つきが何かたくらんでそうでかっこいいドラムの藤田、白い長袖シャツがストイックなギター&ヴォーカルの百々は、曲の途中でサングラスを投げ去った。音圧と激しさと気迫が印象に残る彼らだが、完全にイッてしまったテンションを音で表現できるのは、緻密で完璧な演奏力というたしかな裏打ちがあるからに他ならない。音を「鳴らす」というアクションと同等、もしくはそれ以上に高度なテクニックを要する、音をピタッと完璧に「止める」ことができる実力がずば抜けている。つくづくモーサムは凄い、と感服する。お客さんも思いきり乗りまくっていて、熱い、熱い、熱い!!! 重めの曲が目立つモーサムの楽曲中では群を抜くメロディアスさ、軽やかさ、若々しさで逆にドギモを抜くポップな“idiot”が2曲目、繊細なバラード“見知らぬところ”が3曲目。今気付いたが、でっかい声でうたうとこの2曲は凄く気持ちいい。 「暑いなー?」という百々の一言があり、武井が「モーサム・トーンベンダーです」と名乗り、このステージが野外のフェス1発目であり、ライヴも1ヵ月ぶりぐらいでちょっと久しぶりのものであることを告げる。その後、新曲を立て続けに3曲。これがまた、モーサムの新しい扉が開いたことを予感させる名曲(武井の“語り”もどこかシュールでよかった)で、今日のライヴを観てくれた人は、モーサムというバンドの本当に貴重な瞬間に立ち会ったことを、どうか、誇って欲しい。新曲のうち1曲目に演奏されたのは、音響系っぽいというかテクノ的な高揚感があるというか、これまでのモーサムのいわゆるロックなテイストとはちょっと趣が違うのだが、何と言うか……沸き起こってくる多幸感、言葉にならないポジティヴな感情に急に襲われてふいに涙が溢れ出るような、温かい喜びに満ちた曲なのである。お客さんもノリまくっている。早く多くの人に届いて欲しい気持ちでいっぱいになった。昨年10月にリリースされたアルバム『LIGHT,SLIDE,DUMMY』で、彼らは一旦、ロック・バンドとしての「強靭さ」を極めたと私は思っている。そして、今。1曲目の“DUM DUM~”の中盤のサイケデリックな展開など、これまでにもほのめかされていた、「揺らぎ」や「きらめき」という要素がこれからは発展していくのではないか、という予感と期待を抱かせてくれるライヴがここレイク・ステージで繰り広げられた。ラストは“凡人のロックンロール”。そう、たいした狂気も邪気も持っていないマガイモノほど狂人を装いたがるものであり、モーサムのように本当に荒れ狂う得体の知れない激情を持ち、それをさまざまな形で音楽にアウトプットしていける才能を持った真のロック・バンドは、自らを「凡人」と言えるのだ。 もっともっと多くのお客さんに彼らのこのライヴを観て欲しかったという気持ちでいっぱいだ。モーサムの凄さは、一目瞭然だから。矛盾するようだが、どれだけ文字を連ねても、彼らの凄さは常にそれを上回っている。(大前多恵) |
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もう御存知の方も多いと思いますが、 今年から手洗い場には鏡をつけました。 |
レイク・ステージ近辺でも、 岡村ちゃんへの期待、高まってます。 |
MO'SOME TONEBENDER のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ