灼熱の中の凍てついた瞬間――UA 15:00 GRASS STAGE
さっきまで吹いていたそよ風が、今はそよとも動かない。そして、日差しはさらに厳しさを増し、ジリジリと肌を焼いてくる。かなりキツい状況となってきました。でもみんな、頑張って。というか、頑張らないで、キツかったらすぐに水分補給と休憩を! そんな西日のピークの中で始まったUA。浅井健一とのユニット=AJICOをはさみ、約3年ぶりになるひさびさのソロ・ワークが本格始動する今、彼女は完全に新たなモードをたたきつけてきた。過去の代表曲を一切排し、来たるべきニュー・アルバムのジャズ・コンボ・スタイルで、キリキリとトガった歌のテンションのみで勝負してきたのだ。昨日のbirdとは全く異なる、リラクゼーションとハピネスのかけらもない凍てついたジャズ。それがこの灼熱の中で、良くも悪くも受け手に突き刺さってくる。そう、良くも悪くもだ。シーンとただ受け手は沈黙のまま、この衝撃を記憶に刻みつけるのみ。先のTHE BOOMのグラス・ステージ・エリアすべてを飲み込んでの開放感とはうってかわった、灼熱と冷徹の記憶。果たして集まった観客はこのUAのニュー・モードをどのように受け止めたのだろうか。そう、『11』の頃から、あらゆる先端とチャレンジを「普通」のものにしてきたのが、UAというシンガーの類まれな才能だったのだ。(15:00 GRASS STAGE)西日が厳しくなってまいりました | 人気のオフィシャルロゴT、グラス本日分売りきれです |
UAも大好きなパイン、食べてね! | フードエリアは「冷やし系」が大人気 |