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11:03 トップを飾るハナレグミ、
シャボン玉で涼風を呼びこんだ!
8/2 13:00 UP

昨日とは打って変わって、空は青く晴れ渡り、日差しが強くまぶしい。会場内を歩き回って比べてみても、照り返しのせいか、レイク・ステージの体感温度はかなり高め。昨日同様、開演前にステージに登場した弊社の兵庫からも「頭部を守ってください!」「水分を摂って下さい!」「メシを食ってください!」「疲れたら寝てください!」というアナウンスがあったが、ほんとうに皆さん、この熱さにはどうか気をつけてください! そして安全に、思いっきり今日のレイク・ステージを楽しんでください!
「おじょーちゃんたちにプレゼントだ!」――登場するや否や、「鬼は外!」と豆まきの要領でいくつものシャボン玉キットをお客さんにポーンと投げ始めた永積タカシ、そして、受け取るお客さん。OKだ。音を鳴らす前から既に、和やかでラフで優しくてファニーなコール・アンド・レスポンスの関係性がそこにはできあがっていた。
昨年はSUPER BUTTER DOGとしてこのステージに出場してくれたが、活動を休止している今、昨年から始動しているソロユニット、ハナレグミとして登場。1曲目はアルバム『音タイム』のタイトル曲を聴かせた。アコースティックのギターを優しく鳴らす永積に寄り添うようにして、ギター、ハーモニカ、ベース、ドラム、キーボードの音が重なっていく。《君とぼくとは、遠い昔に出会ってたような気がしてる》と歌うこの曲は、ハナレグミの音楽を象徴しているように聞こえる。オーソドックスでトラディッショナルなカントリー・ミュージックのかたちを取りながら、聴くたびに出会いのときめきや驚きや思いがけない喜びに襲われる音楽、そんなことを思わされてならない。
1曲目の音が鳴り終わってすぐに「気持ちイイぜー!!」と永積は叫んだ。2曲目の“レター”演奏後には、「レイクに来たのはアタリだよ!」とも。「タカシのおかげ!」というお客さんからの声援が飛ぶと、「そんなこたぁねえよ!」と江戸っ子キャラで笑わせる。ご存知の通り、グラス・ステージでは氣志團のアクトが繰り広げられていたことを意識して? と取れるMCも、本当にスマートで気持ち良くて、永積の生粋のユーモアのセンスに惚れ直してしまった。カッコイイ! そんなやりとりの後、待ってましたの“家族の風景”。ロッキング・オンJAPANの読者投票でも「2002年のこの一曲!」として選んでくれた人の多かったこの曲、イントロが爪弾かれただけでお客さんからはどよめきが起こった。私自身これまでに何度も聴きこんでいるのに、今日こうしてレイク・ステージに集まってくれたお客さんと一緒に聴いていて、思わず涙ぐんでしまった。
続いて、お客さんを煽りつつ、レゲエのノリが気持ちイイ“WAKE UPしてください”を聴かせる。熱くなるお客さんに「熱中症に気をつけて! 音楽にだけ熱中してください!」とユーモラスにお客さんを気遣いながら、ラストはジャジーな“ボク・モード キミ・モード”で締めくくった。お客さんとの何気ないコール・アンド・レスポンスが、そして飾り気のない本当に純粋な楽曲そのものが、本当に気持ち良いライヴだった。レイク・ステージに、涼しげなのに温かい素敵な風を運んでくれたトップ・バッター、ハナレグミ。ありがとう!(大前多恵)
この晴れっぷり。
レイクは湖が気持ちいいです。

ハナレグミ大好きのお二人。
「ビールがおいしい!」