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奇跡の結集!O.P.KINGは最高のロックンロール・バンドだった!
16:20 グラス・ステージ 
8/1 18:20 UP

始まる前から期待がはちきれんばかりになっていた人も多いんじゃないだろうか!? 何しろ奥田民生、YO-KING、そしてピーズのはるが一つのステージに結集するのだ。しかも、イベント・ライヴのアンコールや渋谷屋根裏でのシークレット・ライヴでの出演はあったとはいえ、ちゃんとした形で人前に姿をあらわすのはこれが初めて。観てる側にとっては「奇跡!」と言いたくもなるスペシャルな瞬間なのに、出てきた姿には何の気負いもないのが何とも格好いい。最多出場を誇る「ロック・イン・ジャパンの守り神」奥田民生、真心も含めたら3年連続出場となるYO-KING、去年の活動再開とRIJ出演に多くの人が嬉し涙を流したピーズのはる、実は去年のYO-KINGバンドなどでドラマーとして出演している佐藤シンイチロウ。アーティストとしては勿論このフェスの出演者としても経験多数、最早余裕の「風格」のようなものを漂わせているのだ。大歓声に迎えられてステージに立った姿は肩の力が抜けていて、自然な笑顔があって、それでも静かな闘志のようなものが感じられる。
中央にYO-KING、上手に民生、下手にはると陣取って1曲目“O.P.KINGのテーマ”。これがシンプルで直球で、しかも最高のロックンロール。そして“ミサイル畑で雇われて”“Rock’N Rollが必要だ”“OVER”と、リリースされたばかりのアルバムからの曲を次々とカマしていく。交互にヴォーカルをとっている時にはそれぞれの特徴の強い声のおかげで「あ、これは民生風」とか「この曲はYO-KINGっぽい」とかなるものの、サビでハモると今までに聴いたことのないハーモニーになる。しかも演奏も「円熟」や「渋味」といった形容詞が全く似合わない、ゴツゴツとした硬質なバンド・アンサンブル。民生がギター・プレイに徹して弾きまくってる姿も初めて見た。単にスペシャルな顔合わせというだけではなく、ここには確実に新しいケミストリーが生まれている。ステージの上も楽しそうで、しかも力がみなぎっている。余計な飾りやコンセプトは要らない、ただストレートにロックンロールを鳴らせればいい。雨が降ってきて少し寒くなってきたけど、そんな4人の生み出す熱気がそれを完全に吹き飛ばしていた。“BAD BOY”や“Hippy Hippy Shake”などのロックンロール・クラシック、さらには民生の“まんをじして”やYO-KINGの“人間はもう終わりだ”などそれぞれのキャリアの曲も今まで聴いたことのないプレシャスな驚きと共に繰り広げられる。あっという間のステージだった。そして、シンプルな3コードのロックンロールにこんなにワクワクしたのもほんとに久し振りのことだった。(柴那典)
神奈川から来ました。黒い犬連れ!
(発砲スチロール製だけど)

スカパラに備えて腹ごしらえ! 
ご飯の上には温泉卵乗ってます。美味しそう!!