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静かで熱いAIRも、好きにならずにいられない! 16:50
8/1 18:35UP

午後から再び雨になってしまいました。会場にいるみなさん、風邪など引かないようにくれぐれも注意してくださいね。

静かに雨が降る中、AIRは帽子に白いタンク・トップ姿で静かに登場。そして静かにアコースティック・ギターを手にした。1曲目、“夏の色を探しに”。フェスでのAIRと言えば、ハイ・エナジー・チューンの連発で観客をぐいぐい引っ張っていくという強い印象があるだけに、やや意外な感じもする。しかし、アルバム『MY WAY』をみても、そして彼の過去の楽曲をみてもわかるように、彼がこういった叙情性高い名曲を数多く、そして一貫して生み出しているということも、間違いのない事実なのだ。レイク・ステージを埋めたお客さんももちろんそのことはよくわかっていて、じっくりとしかし熱く盛り上がっているという感じ。次にエレキギターを手にしたAIRが鳴らしたのは、“hair do”。AIR初期の名曲にして、永遠の名曲。AIRを愛するものたちが何度、この、ラウドなのに静謐さを感じさせる、伸びやかで美しいギターのリフレインで涙してきたことか。そしてその思いに応えてくれるように、この曲はAIRのライヴを彩り続けている。新曲 “Starlet”でも、AIRの「歌心」はビシビシと感じとれた。
中盤では“24 Years Old”、“運命はいくつもある”、“Funk Core”が披露される。序盤の歌心モードからはギア・チェンジ。しかしそのギア・チェンジもパンキッシュに、ではなくファンキーに、だ。“LAST DANCE”はイントロで一挙に湧く。アンセミックなメロディーにゆったりと乗っかるヴォーカル、でも聴いてるとジャンプせざるを得ないビート感もある。この曲も、間違いなくみんなが好きにならずにいられないAIRの魅力が詰まった1曲だ。そしてラストは“泡沫の虹”。今回のライヴが、一味違った「夏のAIRの思い出」となることを確かにする1曲として僕の心に響いた。今回のライヴは、「AIRのうたごころ」を、フェスティバルという場でもしっかりと届けるライヴになっていたと思う。ロック・イン・ジャパン4年連続登場が証明するように、AIRは音楽シーンの最前線に立ち続けながら絶えず違った面を我々に見せ続けている。これだから、好きにならずにいられない。そんなことをあらためて確認したアクトだった。(柳憲一郎)
「AIRサイコー!」

「超カッコよかった!!」