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快晴の空に突き刺さった切り込み隊長、PE’Z!
11:00 グラス・ステージ

8/3 12:30 UP
さあ来た! 3日目のグラス・ステージ一番手は、RIJ初参戦のPE’Z。インスト・バンドとしてもこのフェス初の登場になる彼ら。路上でゲリラ・ライヴを繰り広げてた頃から噂が噂を呼び、1年足らずでビッグな存在にのし上がってきたニュー・カマーだ。スタンディング・エリア前方に詰めかけたのは彼らを迎え撃とうと闘志まんまんのお客さんが半分、どんなものか?と興味津々のお客さんが半分。恒例の弊社社長・渋谷のオープニングMCでも触れていたけど、ライヴがソールド・アウト続きだっただけにまだ彼らのステージを目撃してない人も多いはず。そんな中PE’Zが響き渡らせたのは、ニュー・カマーらしからぬ堂々とした姿だった。1曲目の“花咲クDON BLA GO!”から鋭角的なリズムとコシの強いベースラインをどんどん打ちこんでくる。さらにOhyama のトランペットとKadotaのサックスの2本のメロディラインが、スケールの大きなシュプールを描きながら上昇していく。そして必見なのがキーボードのヒイズミマサユ機。何かに憑かれたかのように身体中をくねらせながらキーボードを叩きまくり、無頼な声で「おぅ~ラ!」などと叫び声を上げる。狂気に肉迫していこうとするスリリングなエッジ感と、ポップ・マーケットのど真ん中を射抜いていく野心がすれすれのラインで隣り合っている。かっこいい。「侍JAZZ」と名乗る彼らだが、音楽はジャズ、魂はパンク、そしてメロディは普遍的なポップ・ミュージックと、各方向にその触手を伸ばしているのだ。
“come here”、“INUNIGEL”とムーディなジャズで会場をまったりとさせた中盤から、MCをはさんでラスト3曲は怒涛の盛りあがり。そして、それが沸騰の瞬間を迎えたのは、やっぱり“Hale no sola sita ~LA YELLOW SAMBA~”!! うしろの方で見守っていた人もステージのほうへ吸い寄せられてくる。ちょっと風が吹いて涼しくなっていた会場も、一転して太陽がギラギラと照りつける。熱ぃ! でも考えてみればこの快晴のひたちなかにこれほど似合う曲もないかも。インストゥルメンタル、ジャズというスタイルで、新しい快楽の形を見せつけたPE’Z。フェスももう最終日だけど、今日も盛り上がっていきそうだ!(柴那典)
会場のあちらこちらで散水中

絶好のビール日和!