じりじりとした本格的な暑さが空気の密度を上げる一方のWING TENT、本日3番目の登場はDOES! 一発目の最新シングル曲“修羅”から、ひやりとした殺気が観客の頭上を撫でる。ギターリフが攻撃的に刺さり、ベースがぐっと腰を落として粘り、ドラムはパワフルに叩きつける。ガッチリとバランスのとれた3ピースの方程式にノスタルジックな歌詞とメロディが乗って、DOES流の日本っぽくて涼やかな世界観がステージにゆらりと立ち上がっていく。気づけば、Vo&Gの氏原ワタルの爽やかな白ワイシャツもすっかり汗まみれだ。そして最終曲、アルペジオで歌い上げるイントロから轟音の渦に溶けていく“シネテリエ”の暴れ方は圧巻だった。空気を根こそぎ燃やした後、立ち上がった氏原は「ありがとう」と言ってニヤリと笑った。彼らの勝利だ。(松村耕太朗)
DOES のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ