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朝は曇っていたので晴れてきてほっとしていたら、ちょっといくらなんでも暑すぎるとこまで気温が上がってしまった昼下がり、GRASS STAGEに登場したORANGE RANGE。にしても、大舞台慣れしているバンドとはいえ、SEもなく、全員のブラブラとステージに出てくる、そのマイペースな感じが、いかにもORANGE RANGEらしくて笑う。

「この暑さをふっとばせ! 全員、タオルの用意!」というYAMATOのかけ声で始まったのは、タオル回すには明らかに速すぎるしラウドすぎる“TWISTER”、でも数千数万のタオルがちぎれそうな勢いでぶんぶん回る! 続いて“ロコローション”、MCをはさんで「他のバンドのタオルでもいいよ!」(RYO)と全員にタオルを掲げさせて“チャンピオーネ”へ突入、と、ヒット・シングル2連発でファン以外も一気にロックし、そこからヒット・チューンと夏チューンの連発へ。特に今回、目を、というか耳を見張ったのは“キリキリマイ”“FAT”あたりのラウド・チューン連発ゾーン。ごっつい、ギターもリズムも。だからグルーヴもごっつい。だからアガりっぱなし、スタンディング・ゾーン。一貫して飄々としたキャラクターだし、絶対に偉そうなことを言ったりやったりしない人たちなので、あんまり表に出ていないかもしれないが、生のプレイで場をかっさらう、ロック・バンドとしての基礎体力が、ライヴ1回ごとにツアー1本ごとにどんどん上がっていることが、今日のステージでバレてしまっていた。堪能しました。(兵庫慎司)