メニュー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



ここLAKE STAGEもあと2組を残すのみ。涼しさを増したひたちなかを、ORANGE RANGEの登場を今か今かと待ち受ける満場のオーディエンスがなおも熱く沸き立てる。大歓声を受けてオン・ステージした5人(とサポートドラム:桜井正宏)が、7月24日にリリースされたばかりの最新アルバム『spark』の“Show Time”でそんな熱気をがっつりと受け止めて狂騒の彼方へ導いてみせた後、「俺は、昨日の夜から、ここに出るっつうんで、身体がズンズンうなってます!」というRYO(Vo)のコールから“ZUNG ZUNG FUNKY MUSIC”でLAKE STAGE丸ごと腰から踊らせてみせる。さらに“以心電信”のイントロが響き渡ると、人であふれ返ったステージ・エリアからうわあっと歓喜の声が沸き上がり、あたり一面ジャンプとクラップとシンガロング弾け回る熱烈ダンス天国へと塗り替わる。 「いやあ、すごい盛り上がりですねえ! ぎっちりじゃないのぎっちり!」とHIROKI(Vo)。そして、「いろんなバンドがいるから、『勝ちたい!』とか思いますけど……みんなが主人公! みんなの気持ち、全部キャッチするから! みんながチャンピオンだから!」というRYOの言葉に続いて炸裂したのはもちろん“チャンピオーネ”! 満場のオーディエンスが力いっぱいのハンドウェーブを巻き起こし、割れんばかりのシンガロングが湖畔の空気をびりびりと震わせていく。夏と快楽と情熱のミクスチャー・ロック:ORANGE RANGEの真骨頂的な瞬間だ。さらに『spark』からもう1曲、超陽性スカ・ナンバー“Special Summer Sale”でLAKE STAGEの熱気をさらに絶頂へと誘っていく。

「楽しくなってきた! せっかく沖縄から来たからには、沖縄のダンスをレクチャーしたいと思います!」というRYOのコールから、観客一丸となって沖縄の踊り「カチャーシー」を踊り始めた――ところでスタートしたのは“上海ハニー”! 合唱とカチャーシーが入り乱れる会場に「ひたちなかが沖縄になった瞬間ですよ!」とHIROKIが満足げに呼びかける。NAOTO(G)の鋭利なリフから雪崩れ込んだヘヴィ・ナンバー“チェスト”ではYAMATO(Vo)/HIROKI/RYOの歌声が号砲のように熱気を貫き、YOHのベースがリードする“オボロナアゲハ”のハイパーなビートがLAKE STAGEをでっかく揺さぶっていく。「大切なことは何度でも言います! ここにいるみんなが主人公! 最後はみんなに歌える曲を用意しました! できることなら出てきてほしい太陽! 邪魔な雲をどかしましょう!」というRYOのMCに導かれてのラスト・ナンバーは“イケナイ太陽”! LAKE STAGE激震の熱狂空間を、「なかなか太陽出てこないな……もういいや! みんなひとりひとりが、このステージを照らす、太陽でございます」のコールでクライマックスの先へとぶん投げてみせる。最後まで出し惜しみなし!のパーフェクトなアクトだった。さあ、いよいよ『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013』LAKE STAGEも終幕間近。(高橋智樹)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

【ORANGE RANGE】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート