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開演前から黒山の人だかりができた昼下がりのDJ BOOTH。そこに舞い降りたのは、しょこたんこと中川翔子! COUNTDOWN JAPANを2年連続で熱狂させている彼女が、初のROCK IN JAPAN FESTIVAL降臨である。自身のブログでも「本日夏フェス! ぎゃーどうしよう! とにかく一生懸命うたいます! うー!」とつぶやき済み。その愛すべきキャラクターはさることながら、確かな実力をもつシンガーとしても人気を誇る彼女が、真夏のひたちなかでどんな風景を描いてみせるのか。期待が高まる。

“空色デイズ”のイントロと共に「こんにちはー! ●☆×▲%$◆!」と、最早なんと言っているのかわからないほど漲る気合いでステージに飛び出した、しょこたん。すぐさまリズムに合わせてコールを導くと、スパンコールやビジューが輝く黒いミニドレスをヒラヒラと揺らめかせてステージを所狭しと動き回る。よく見れば、彼女が握るハンドマイクにもラインストーンがギッシリと。芸が細かい。「すごかりしー! ROCK IN JAPANにお越しの皆さま! ギザ! ギガント! トゥットゥルー! 両手を拝借、バッカルコーン‼(中略)いやー、高まっておりますなぁ。老若男女も貪欲汁をいっぱい出して私にかけてください! ペロペロ舐めてやんよぉー!!」と殺傷力ありすぎのMCでフロアを沸かせた後は、“残酷な天使のテーゼ”“TYRANT too young”“続く世界”の3連打。「全っ然足りねぇ!」「オラオラ!」などと叫びながらフロアを扇動していくパフォーマンスは勿論のこと、強い眼差しと共にフロアにまっすぐと放たれる伸びやかな歌声が素晴らしい。汗だくになりながらも1秒たりとも動きを止めようとしないその姿勢にも、激しく胸を揺さぶられる。こうした献身的なまでのサービス精神があるからこそ、彼女はロック・フェスでもこんなにも大きな熱狂が築けるんだと思う。

ラストは6月、1年5カ月ぶりにリリースされたシングル“続 混沌”をガツンと叩きつけて大団円。そのステージの圧勝ぶりを物語るように、しょこたんが去った後のDJ BOOTHでは大きな拍手と歓声がしばらく鳴りやむことはなかった。(齋藤美穂)






この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【中川翔子】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート