最終日・3日目のひたちなかもすっかり夕闇に包まれた頃、DJ BOOTHのセミ・ファイナルとしてレジデントDJの西村道男(Parade)が、朝一番に続いて今日2回目の登場。八王子Pが本領発揮のボカロ・チューンで作り上げた狂騒をそのままリレーするように、いきなり“今夜はブギー・バック”のボカロバージョンで上げまくる。そのままRihanna“We Found Love (feat. Calvin Harris)”、サカナクション“夜の踊り子”、と出る曲出る曲いずれも大ヒット曲にしてパンチ力増強ダンスバージョンというカロリー過多仕様というのも、最終日3日目らしい出し尽くしメニュー。途中、ちょっとしたチルアウトタイムもあったといえばあったのですが、曲はOasis“Whatever”、Daft Punk“One More Time”など、スローでも血はしっかり熱くなってしまう曲がちゃんと選ばれていた。
そして、3日間の最後の最後に登場したのが、こちらも朝に続き本日2回目の登場となる遠藤孝行(FREAK AFFAIR)。すでにほとんどのステージがトリのアクトを終了している時間ながら、それでもフェスという空間を最後の最後まで、それこそ燃え尽きるまでに楽しもうと集合したオーディエンスの熱気がすごい。そんな天井知らずのエネルギーを迎え打つべく、ONE OK ROCK“Re:make”、サカナクション“アイデンティティ”、マキシマム ザ ホルモン“恋のメガラバ”、BUMP OF CHICKEN“天体観測”と、どこまでも正々堂々とした選曲でたたみかける彼の気概もまた良し、である。3日間をどんどんフラッシュバックしていくようなメニューとくれば、ここに集まったオーディエンスはすべからく踊って歌わずにいられないことになるわけで、その光景はやっぱり壮観。しかしながら、それは同時に「今日が最終日」という惜別の念も感じさせる。
21時28分に音が鳴り止んだ時、会場周囲のあちこちでハイタッチの嵐が巻き起こるのも、毎年の光景。そして同じく風物詩となっているのは、随所で聞こえる「ありがとう!」「おつかれさまでした!」そして「また会いましょう!」の声。これでDJ BOOTHも3日間のすべてのアクトが終了。次は「COUNTDOWN JAPAN 13/14」でお会いしましょう。(小池清彦)
この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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