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少しずつ空を雲が覆い始めたお昼過ぎに、「お前らの力で天気を晴れにしろ!」とラウドなロックンロールをSOUND OF FORESTに響かせたのは、THE STARBEMSだ。怒号のようなオイコールが巻き起こる中、まずは“THE CRACKIN’”を叩きつけると、フィールドは一気に大熱狂。森のキッチンやSOUND OF FOREST後方からどんどんオーディエンスが集まってきて、彼らが鳴らす濃度の高いハードコアなロックンロールで体を揺らしている。早くも壮絶な盛り上がりだ。

続けざまにファストチューン“ARE U SURE?”をたたみかけると、オーディエンスの手が上がり、サビでは一斉にジャンプする。「ひたちなか!」という日高 央(Vo)の声を合図に“HUMAN RIGHTS”へとつなげると、トリプル・ギターによる豪快極まるサウンドに、SOUND OF FORESTの興奮はさらにヒートアップ。ハンドマイクで熱唱する日高は、フィールドの熱狂をどこまでも牽引してゆく。

「THE STARBEMSです、ありがとうございます。初めての人もたくさんいると思うけど、楽しんでいってください」と高地 広明(Dr)が語ると、「最後までついてこいよ。行けますか、ひたちなか!」と菊池 篤(G)が煽り、“MAXIMUM ROCK’N'ROLL”へ。ヘヴィなロックンロールがSOUND OF FORESTを歓喜へと誘っていく。

高地による長州力、前田日明、そして日高 央(!)のモノマネをはさみ、「45歳の新人バンド、THE STARBEMSです」と日高がMCをする。「今年のROCK IN JAPANは何が嬉しいって、アイドルがたくさん出てるってこと。みんな、俺がメロン記念日とシングル出したの覚えてる? あれ何年前だ? 俺が試していることは、必ず、何年後には結果が出ます。だからTHE STARBEMSもよろしくお願いします!」。SOUND OF FORESTのオーディエンスは大歓声で応えた。

菊池がギターを置き、「次の曲、俺も歌って良いですか? カロリー消費しちゃって良いですか? みんなもカロリー消費する準備できてますか?」と語って日高とのツインヴォーカルをみせたのは、ミクスチャー・ロック・チューンの“FUCKIN’ IN THE AIR”だ。フィールドのオーディエンスもジャンプで応え、おびただしい量のカロリーがSOUND OF FORESTで費やされていく。ラストは「ひたちなか、ありがとう! 来年もここで会おうぜ! 燃え尽きろ!」と日高が叫び、“DESTINY”を披露。SOUND OF FORESTをものすごい歓喜で揺らし、怒涛のクライマックスを迎えた。オーディエンスのロック魂を鷲掴みにして離さない、息をのむほど鮮烈なステージだった。(大山貴弘)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【THE STARBEMS】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート