メニュー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る




「今年で結成24年になります! メンバーチェンジしておりません! 活動休止しておりません! ヒット曲、貫禄、風格、その他何もありません! でもやめません! 誰も聴いてなくたってやるからね。需要と供給とか関係ないから!」という鈴木圭介(Vo)という自虐混じりのMCまでもが誇らしい革命宣言のように胸に響く――そう、PARK STAGEにはフラワーカンパニーズが登場! 

竹安堅一(G)が、グレートマエカワ(B)が、ミスター小西(Dr)が、そして「水戸黄門まつり」のうちわ片手に鈴木圭介が登場、気合い一閃叩きつけた“はぐれ者讃歌”のロックンロールのパワフルなドライヴ感! 衝動のカタマリのような熱唱を放射しながら「『ROCK IN JAPAN』!」「歌え! 自分だけの歌を!」と叫び上げてフィールドの温度を容赦なくがんがんアゲていく圭介。続く“ロックンロール”の爽快なビート感が、《ロックンロールはずっと続いてく》という歌が、真夏の熱気と一体となって、眩しいくらいの高揚感を生み出していく。

「晴れてきちゃったなあ! 曇天を期待してたのになあ! 頼むよ!」と真っ赤に上気した顔で語る圭介。「初めての人どれくらいいる?……大丈夫? 初めてなのにそんな前に来て」と圭介が観客をいじれば、続けて「いいことじゃん!(笑)。ありがとうね!」とグレートマエカワが呼びかける。アニメ『宇宙兄弟』エンディングテーマ“夜空の太陽”で軽快にかっ飛ばし、ドラマ『まほろ駅前番外地』OP曲だった“ビューティフルドリーマー”であたり一面多幸感で満たした後、圭介がギターを構えて歌い上げたのは『ハッピーエンド』から“エンドロール”。2年半前の震災が起きた日の衝撃を《ハッピーエンドに変えられないのか?》という慟哭に託したヘヴィ・ナンバーが、オーディエンスの身体と心をびりびりと震わせていく。

「楽しみにしてましたひたちなか! 8月最初のライヴ! まあ、ライヴはずっと続いてくし。来年25周年なんで、ちょっと特別なこともやっていこうと思ってるんで。いつでも来てください。よろしく!」というグレートの言葉に、熱い拍手が沸き上がる。そして“チェスト”から怒濤のクライマックスへ向けてロックンロール極限爆裂! 「もうすぐ盆だけど、盆踊りできる? 『水戸黄門まつり』に負けるなよ!」という圭介のシャウトとともに突入したラスト・ナンバーは“真冬の盆踊り”! 祭囃子ロックンロールと《ヨッサホイ ヨッサホイ ヨッサホイのホイ》の大合唱に揺れまくるPARK STAGEを「まだまだ!」「届かねえ!」とさらに圭介が煽って、ヨッサホイ大合唱は天井知らずに高まっていく――血沸き肉躍る熱演の余韻が、「24年間いろいろありました! でもまだ卒業しません!」という圭介の言葉とともに強く胸に残る、最高のアクトだった。(高橋智樹)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

【フラワーカンパニーズ】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート