チバユウスケ(Vo/G)、フジイケンジ(G)、ヒライハルキ(B)、クハラカズユキ(Dr)がステージに並ぶと、ワクワクした気持ちは膨らみまくる! そして、フジイがギターをパワフルにストロークして、“ホロスコープ”がスタート。骨太なビート、チバの歪んだ歌声が合流し、熱く高鳴っていく。この時点で、最早あの場にいた誰も彼もが、胸の奥底から溢れ出る衝動を抑えきれない状態。巻き起こった土ぼこりに彩られながら、さらに“Buddy”“ROKA”“YUYAKE”……強力なナンバーが続く。お客さんたちは当然汗まみれだが、充実感に満ちた笑顔を光らせている。最上級のバンドサウンドを噛み締める喜びの輪が、周囲一帯を呑み込んでいった。
甘酸っぱい昂揚感を届けてくれた“涙がこぼれそう”。実に気持ち良さそうに人々が身体を揺らしながら歓声を上げた“さよなら最終兵器”……ビートをきかせつつも瑞々しいメロディが際立つ2曲を経て、いよいよ後半戦へ。弾いていたギターを下ろして身軽なハンドマイク体勢となり、ブルースハープソロなども交えつつ、ハードボイルドなロカビリー風味のサウンドを聴かせた“Red Eye”。チバが「海見たいね。海どこ? 持ってこい!」と言ってから始まり、ものすごい勢いの手拍子を誘った“なぜか今日は”……MCらしきものは殆んどなく、ひたすらストイックに演奏を続けるメンバーたちであったが、盛り上がるフィールドを眺めながら、嬉しそうにしているのが伝わってきた。そして、ラストを飾ったのは“READY STEADY GO”。全力全開のサウンドを浴びて感無量! やっぱりThe Birthdayは、素晴らしいロックン・ロールバンドだった。(田中大)
この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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