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神谷洵平(Dr)、伊澤一葉(Key)、田中拡邦(G)、村田シゲ(B)というバンドメンバーが次々と登場すると、SOUND OF FORESTから大きな拍手が巻き起こる。少し遅れて、大橋がアコースティック・ギターを抱えてステージに登場すると、最初に演奏したのは“マチルダ”。スリリングなバンドアンサンブルと、大橋の色気のあるヴォーカルが相まって、オーディエンスの胸を強く強く掴んでいく。フィールドからの歓声に「ありがとう」と軽く両手を掲げると、続いては“Seven Days”。ややゆったりとしたリズムの中で、気だるさとノスタルジーが混じり合わさったヴォーカルでFORESTのオーディエンスを魅了する。

「こんにちは、大橋トリオです。ロック・イン・ジャパン、お初でございます。どうも、はじめまして」とギターを置き、キーボードに座りながらMCする大橋。「いまフジテレビで、『スターマン・この星の恋』ってドラマをやってまして、その中でデヴィッド・ボウイの“スターマン”をカヴァーしているのですが、それを初披露したいと思います。大橋トリオがやるからには、ノリノリじゃなくてちょっとゆるい感じになってます」と“Starman”を披露する。大橋が言うように、SOUND OF FORESTをゆっくりと異次元に引きずり込むようなドリーミーな歌声とサウンドに、オーディエンスは固唾を飲んで聞き入っていた。

今度は再びギターを抱え、“HONEY”を演奏。彼の優しくも芯の強い歌声が、聴く者の心をとらえてはなさない。青空の下、緑いっぱいのSOUND OF FORESTのステージが、彼の歌声に絶妙に似合っている。ラストに、「どうもありがとうございます。最後の曲です。せっかくなので、お盛り上がりください!」と“僕らのこの声が君に届くかい”を披露すると、陽気なギターと軽快なリズムに誘われるように、フィールドからは大きはハンドクラップが巻き起こった。曲の最後に、大橋のギターソロも披露。フラっと現れて、純度の高い音楽でオーディエンスの心を盗みさっていった大橋トリオに、SOUND OF FORESTから、大きな拍手と歓声がしばらく鳴り止まなかった。(大山貴弘)




この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【大橋トリオ】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート