メニュー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



サウンド・チェックの段階からWEEZER曲“Say It Ain't So”が聴けるという贅沢さに思わず目が眩みそうになる。そう、アルバム『スコットとリバース』で日本の音楽シーンを爽快に揺さぶってみせた、ALLiSTERのスコット・マーフィー&WEEZERのリバース・クオモによる「邦楽」バンド:Scott & Rivers、満を持して『ROCK IN JAPAN FES.』初登場! 『あまちゃん』OP曲をSEに、バンド・メンバーと一緒に颯爽と登場、「こんにちは『ROCK IN JAPAN』! Scott & Riversです! 盛り上がっていこうぜ!」というスコットの情熱あふれまくりのコールから“BREAK FREE”へ突入、ロックとポップの真芯をがっちり捉えたタイトな楽曲と熱い歌声が、PARK STAGEにでっかい歓喜を呼び起こしていく。そのまま続けて“FREAKIN' LOVE MY LIFE”へ。ナイーヴなリバースの歌とエモーショナルなスコットの熱唱が絶妙なコントラストを描き出しながら、ひたちなかの空に広がっていく。

「盛り上がってる? いいね!」と流暢な日本語MCでオーディエンスを沸かせていくスコット。「このフェス、ずっとファンとして観に来てくれてて(おそらく「観に来ていて」の意)。今年は自分が出さしてもらって、嬉しいです!」のスコットの言葉に「ワタシモウレシイデス!」とぎこちない日本語で応じるリバースにひときわ高い歓声を上げる観客に「おかしいでしょ!」と突っ込んだところから“おかしいやつ”へ。さらに、キュートなシンセ音が2人の歌をカラフルに彩る“はじける”で一面のクラップとハンドウェーブを巻き起こしてみせる。この瞬間のPARK STAGEにあったのは間違いなく、「日本のロック」としての訴求力だ。

「僕ら、洋楽の棚に置かれてたりするけど、アメリカ人の僕らが日本人だけのフェスに出られてるのって、すごい嬉しいですよね」と語りかけるスコットの顔にも、今日このステージの充実感があふれている。リバースの「ニホンノウタ!」の言葉から流れ込んだのは、木村カエラ“Butterfly”のカヴァー! 珠玉のメロディを代わる代わる歌い上げる2人の姿が、そして歌メロをギターのユニゾンで奏でる姿が、さらなる感激を呼び起こしていく。さらに“DORAEMON”(『ドラえもん』)でPARK STAGEを揺らした後、「次は英語の曲!」というスコットの紹介から流れ込んだのはなんとWEEZERの“BUDDY HOLLY”! 観客の間から思わず「おおっ!」と驚きと歓喜の声が沸き上がる。ラストは“HOMELY GIRL”“君と二人で”で熱いクラップを巻き起こして大団円! バンド・メンバーとともに肩を組んで一礼するスコットとリバースに、惜しみない拍手と歓声が降り注いでいた。(高橋智樹)






この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

【Scott & Rivers】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート