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ネットに投稿した動画で総計800万を超える再生回数を叩き出す一方、ラウドロックまで飲み込んだボカロ=VOCALOUDなど変幻自在の活動で注目を集めるDJ'TEKINA//SOMETHING a.k.a ゆよゆっぺ。最終日・3日目の午前中、先行のレジデントDJ・西村道男そして遠藤孝行に続いての登場である。

白のシャツを羽織った出で立ちで颯爽と登場した彼。しかし、マイクをつかむやいきなり大声で「調子はどうですか! ROCK IN JAPAN!」とフロアに語りかける。と、思いきや、いきなり女性のアナウンス声が「はじめまして。私、なんと茨城出身です。みなさん、茨城のビートに乗ってください」と鳴り響くギミックで、冒頭から大拍手をかっさらってしまうところが上手い。そのまま、「乗ってください……乗ってください……」の声がリピートエコーする中、陽性グルーヴたっぷりのダンスチューンの乱れ打ちがスタートする。

エンドレスなリズムの中、繰り出されるのはチャットモンチー“シャングリラ”、RIP SLYME“楽園ベイベー”、きゃりーぱみゅぱみゅ“CANDY CANDY”などなど、惜しみないまでの人気曲攻勢は最早いさぎよさに溢れている。中盤になるとトラックがノイジーさを増し始め、いよいよラウド系コーナーに突入か?と思いきや、しかしながらそのトラックに繋げられるのはモーニング娘。“LOVEマシーン”であり、松浦亜弥 “Yeah!めっちゃホリディ”であり……と、サウンドカラーは刻々と変化させながらもひたすらポップに振り切れようとする姿勢は徹頭徹尾不変である。

笑顔たっぷりのオーディエンスを前に、終盤に突入するころには彼もマイク片手にステージを左右に横断し始める。そして「もっと踊りたい? ROCK IN JAPAN!」と呼びかけ、場内の大きな声援を受けるや「よしきた!」という表情で卓に戻り投下してきたのは、 TRF“survival dAnce ~no no cry more~”、そして大塚愛“さくらんぼ”という鉄壁さ。最後の最後までブレのない爽快な45分だった。(小池清彦)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【DJ'TEKINA//SOMETHING a.k.a ゆよゆっぺ】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート