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「PAGEです! 18歳です。みんな集まって来いよ!」という呼びかけたのは、昨年デビューした18歳のラッパーPAGE。まずは夏の情緒的な描写に鬱屈した心をのせた“マナツニミタユメ”から始まった。「今日はみんなに名前を憶えてもらいにきました」という初登場らしい一言をはさんで、“MY NAME IS xxxx”。この曲は2011年の『閃光ライオット』でグランプリを獲得した、PAGEの始まりを告げる自己紹介ラップだ。自分の存在意義、生きる意味やその答えを求めずにはいられない、若さゆえの焦りが《MY NAME IS…》と繰り返すフレーズに現れていた。ロックテイストでまとめた“エクスペクト”まで、瑞々しい感性で生み出したオリジナル楽曲群を精一杯届けようとするPAGEのライヴは「オレは今ここにいる」ことを宣言するものだった。

そして、「フェスはお祭りなのに普通のライヴをやってもしょうがない。超スペシャルなものを持ってきました!」というわけで、「PAGEで人の曲を勝手にラップアレンジしてみたメドレー」へと突入。SEKAI NO OWARI “スターライトパレード”、KANA-BOON“ないものねだり”、miwa“ヒカリヘ”といったみんなが共有できる楽曲を使って、自らのラップをのせたアレンジでステージを盛り上げていく。そのままの流れで、再びオリジナル曲“からっぽな空の下で”。生きることに対する虚無感と困難さをブレイクビーツに刻み、10代の視点で叫ぶPAGEのリアルな声がDJ BOOTHに響き渡る。それは今日の彼のライヴで一番の見せ場だった。“ラストソング”を終えて、今日何度目かの「僕の名前はPAGEです!」の一言。自分の存在を今ここに刻みつけること。それを本能的に知っているラッパー・PAGEの道のりはまだ始まったばかりだ。(秦理絵)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【PAGE 】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート