メニュー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



サウンドチェックの時、いつの間にやらステージ上に勢揃いした岸田繁(Vo/G)、佐藤征史(B/Vo)、ファンファン(Tp/Key/Vo)、そしてサポートメンバーとして山本幹宗[The Cigavettes](G)、高田漣(G/Per他)、あらきゆうこ(Dr)の3人。暫く各自の楽器をチェックしている内に、岸田が“ばらの花”を歌い始め、他のメンバーも加わる。曲は2コーラス目の冒頭辺りで終了したが、サービス満点のサプライズであった。

「お集まりのみなさん、くるりと申します。ここでお中元でございます。最後まで楽しんでいってください!」と言って、正式な1曲目“ロックンロール・ハネムーン”がスタート。集まった人々が、気持ち良さそうに身体を揺らし始める。続いて“奇跡”。美しい音像が真夏の空めがけて吸い込まれていく。ピースフルな幸福感が鮮やかに花開いたオープニングの2曲を経て、“WORLD'S END SUPERNOVA”。ダンサブルなビートを浴びて、フィールドのムードは徐々に熱を帯び始める。そして、“水中モーター”と“Morning Paper”でますます盛り上げた後、メンバー紹介を挟んで“すけべな女の子”。表現力豊かな演奏、極上のメロディが際立つ場面が次々続いた。

オープニングからずっと被っていたターバンを脱いだ岸田。「くるりは並みのロック・バンドだけど1つだけ、すごいところがあるんです。音楽の世界旅行をするんですよ。ターバンを脱いだけど、髪の毛乱れてないですか?(笑)。ターバンを脱いだので……」と言って“東京”。瑞々しいメロディ、ダイナミックに躍動するアンサンブルが心地よい。曲が終わった後のインターバルで「なんかある?」と岸田に問いかけられると、「目に映るところ、全部人(笑)。毎年楽しい時間を頂けて本当にありがとうと思ってます」と言った佐藤。そんなほのぼのとしたやりとりを経て、ラストに披露されたのは“Remember me”。とても清々しいエンディングとなった。(田中大)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

【くるり】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート