鈴木圭介（Vo）による「LAKE STAGE、行きますよー！」というパワフルな宣誓でスタートした、フラワーカンパニーズのステージ。魂を鼓舞するビートを楽しげに響かせながら“ラララで続け！”を演奏し始めた途端、圭介は歌いながらクルクルと回り、オーディエンスも拳を振り上げる。さすがフラカン、瞬間沸騰フェス番長！

「LAKE STAGEへようこそ、2年ぶりだって！」と圭介が挨拶。２年ぶりだが特に目新しいことはないというようなことを言った後、「死ぬまで現状維持を続けていければと思います」という彼らならではの言葉が印象的。とは言うものの、「10月に発売するニューアルバムの中から新曲をやります！」と“ロックンロール”を披露。あるんじゃん、新しい報告（笑）！とツッコミたくなったが、この曲はまさに、これからも変わらないロックンロールへの想いを真っ直ぐなメロディに誓うような名曲だった。

《生きててよかった》の真摯な大合唱が沸き起こった“深夜高速”でも、圭介はシャツを汗だくにして、顔を真っ赤にして、全力で歌っていた。竹安堅一によるブルージーなギターと、グレートマエカワによる闇を走り抜けるようなベースラインが、灼熱のLAKE STAGEを支配する。そして、心を思いっきり開放してくれる力が宿っている“チェスト”。みんなもなりふり構わず踊る。しかしやはり凄まじい光景となったのはラストの“真冬の盆踊り”。ヨサホイヨサホイの掛け声に合わせてLAKE STAGEのスタンディング・ゾーンはたちまち一大盆踊り会場に。お客さんのジャンプも高めにキマり、手のひらがヒラヒラと舞う最高潮の盛り上がりに。今年もフラワーカンパニーズは、まどろっこしいこと一切なし、ガチンコ勝負のパフォーマンスと、屈強のバンド・サウンドでLAKE STAGEを盛り上げてくれた。（上野三樹）

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