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サウンドチェックの段階で「J~!!」という歓声とコールが巻き起こっている。マリア像を模したアンプが並ぶステージにJが右手を高らかに掲げながら登場すると、PARK STAGEは騒然とするほどの大歓声! そんなオーディエンスを、なんとも楽しそうにニコニコと眺めるJ。彼のROCK IN JAPAN初参戦となるステージは“break”で幕明け。そして「騒ごうぜ!!」というMCからはソロ1stアルバムからのナンバー“PYROMANIA”! オーディエンスは一斉にジャンプして大はしゃぎだ。「お前ら、やっちまえ!」「いけるかぁ!」とオーディエンスを煽りながら、本当に嬉しそうにライヴする。押しも押されぬカリスマ・ベーシストが、楽しそうにニコニコとライヴするものだから、見ているこっちまで笑顔になってしまう。「すげえいい眺めだな、おい。今年、初参戦のJです。このイベント盛り上げにやってきました! 初めて観る人も多いと思うけど……頭のおかしいお兄ちゃんです!」とMCでオーディエンスを沸かせると、ド派手で迫力あるパワフルなロックで、PARK STAGEを揺らしていく。それにしてもJのバンドは、J自身を含めて猛者ぞろいだ。シンガロングできるキャッチーなメロディーと、自然に体が暴れてしまうラウドなバンド・サウンド。鉄壁のバンド・アンサンブルにはJの短くないバンドマンとしてのキャリアを感じさせる。そしてその真ん中で、誰よりも楽しそうな笑顔を見せているのがJだ。オーディエンスを指差して笑ったり、腕組みして遠くを眺めたり、とにかくJの一挙手一投足がフェスの喜びに満ちている。「本当に、また来たいと思います」と笑顔で語ったJのROCK IN JAPAN初参戦は、そこにいる誰もを笑顔にしてしまう貫禄&圧巻のステージだった。(大山貴弘)