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夕方に差しかかり、爽やかな風が吹いてきたSeaside Stageに登場したのは、今年7月に1stフルアルバム『Perspective』をリリースした3ピース・Prague。
壮大に鳴り響くイントロの中、伊東(Dr)、金野(B)、鈴木(Vo・G)の順にゆっくりと登場。簡単な挨拶を済ませると、そこからはエンジン全開! エッジーでうねるようなぶっといグルーヴの"Light Infection"、疾走感溢れる"遮光"を連続投下! ドラマティックでドライヴィンな曲展開に、どんどんPragueの渦へと巻き込まれていくようだ。 「改めましてPragueですー。お待たせ! RIJ2010楽しんでる? 初めての舞台で、これだけきてくれてありがとうございます。他のステージもあるのにここにきてくれてありがとうございます」というMCを挟んで、後半戦は"バタフライ"からスタート。そのソロ・パート、セッションは圧巻だった。複雑なビートも鮮やかに叩き出す伊東のドラム、ドライヴィンなベースライン、意志の強さが漲るヴォーカル――それら3つが融合し、光と影が共存してPragueのハイブリッドな音塊ができていく。まるで、その音塊が生み出されるまでの過程を見ているような感覚。生み出されたばかりの純粋な音楽が、そこにはあった。
ラストは"Stance"。Pragueのロック・スピリットが溢れたこの曲で、オーディエンスはそれぞれが思いのままに身体を動かしている。メンバーも笑顔だ。彼らの音楽が垣根を超えて、Seaside Stage全体に喜びが満ちていた。(岡崎咲子)