昨年に引き続き、のあのわがSeaside Stageに登場！　先に、ゴウ（G・Cho）、nakame（B・Cho）、本間シュンタ（Dr・Cho）、荒山リク（Key・Cho）が登場し、真っ赤な証明が照らされたステージに、荘厳な世界を創り上げていく。その照明と、4人の奏でる音があまりにも幻想的で、息をのんでしまった。そして、水玉のドレスに身を包み、頭には大きなリボンをつけたYukko（Vo・Cello）が登場！　「こんにちは、のあのわだよ！」というYukkoの掛け声にあわせ、始まったのは"ネバーランド"。そこからも、ドライヴィンなリズム隊にキーボードの音が美しく重なる"もぐらは鳥になる"、キラキラとしたシンセの音が星のように降り注ぐポップ・ソング"グラデーション"。Yukkoの声の底知れぬエネルギーをまざまざと見せつけた"スクォンクの涙" と、まるで物語を紡ぐように、ドラマティックにステージを紡いでいく。

「みなさん、ROCK IN JAPAN２日目、楽しんでましたか？　きっと今日も暑くてへとへとになったと思いますが、今日のこの時間にのあのわを観に来てくれて、本当にありがとうございます。空もいい感じなのかな？　最後の曲は星をたどってく曲なので、星が見えるとうれしいんだけどな」というYukkoの言葉に続いて演奏されたのは "ゆめの在りか"。この曲で、《もう一度ゆめの国へいこう》とYukkoは歌っていたけど、このライヴこそが、まさに夢の国のような時間だった。卓越した演奏の上で、Yukkoが歌う物語は確かに向こう側を描いていたのだ。アンコールでは、Yukkoが「いますごい気に入っている歌を歌います。戦う人の歌です」という"STAR HOUSE"を披露。ドリーミィーでかわいいだけではない。力強さや包容力という、のあのわの世界の深遠さを凝縮したようなライヴだった。（岡崎咲子）