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黒いスーツでビシッ!とキメた4人がステージ上に現れると、天井知らずに湧き上がるお客さんの歓声。ロックンロールを激しく求める人々ばかりが集ったフィールドに向かって、THE BAWDIESはとびっきりの楽曲を次々と連発していった。単に演奏するだけでなく、1曲1曲に対してRyo“ROY”Watanabe(Vo・B)が気の利いたMCを付けて披露するのが楽しい。「夏バテしてませんか? これ食って元気になれ!」→“HOT DOG”。「愛のために生きてもいいんじゃないですか?」→“I'm In Love With You”。「この幸せがずっと続きますように!」→“KEEP YOU HAPPY”……といった具合に盛り上がりつつ、全ての楽曲が美しく連なり合ったロックンロール・パーティーとなった。 ロックンロール・パーティーと言えば、ライヴの途中でROYが、「みんなでやるのがロックンロール・パーティーじゃないですか?」という、ものすごく素敵なことを言っていた。今日のTHE BAWDIESのステージは、まさしくこの言葉を100%体言したものだった。特に印象深かったのは“KEEP ON ROCKIN’”。お客さんが頭上で高く打ち合わせるクラップがフィールド全体で炸裂しつつ、何度も繰り返されるコール&レスポンス。「祭りと言えば花火。あなたたち1人1人が花火だ!」というROYの言葉で焚き付けられ、誰も彼もが無我夢中でジャンプし続けたあの光景は忘れられない。リリース前の新曲が初披露されるというサプライズもありつつ、とにかく極上のロックンロールで埋め尽くされたステージ。「ロックンロールは楽しい!」「生で音楽を感じるライヴって最高だ!」ということをTHE BAWDIESと共に熱く再確認し合えた宴だった。(田中大)