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OKAMOTO'Sの熱狂が覚めやらぬ中、WING TENTに更なる追い討ちをかけたのは、Jeepta。スタート前に"シナリオ"を演奏したりと、かなり気合いの入ったリハをしていた彼ら。オーディエンスからのハンズクラップに迎えられ、再び登場した4人が放ったのは"「ID:」"。続けて、"日進月歩"と、 「和」の匂いが漂うJeeptaならではの激アツのロック・チューンをぶちかましていく。長い髪を振り乱しながら叩く、破壊力満点の小笠原大悟のドラム、めくるめく世界を構築するchoroのギター・ワーク、どっしりとしたぶっといグルーヴを生み出すサトウヒロユキのベース、そして、ロックの色気を強烈に放つ、石井 卓のまとわりつくような力強い歌声――それらが紡ぐ万華鏡的な世界に、フロアは無数の手で埋め尽くされる。「今日は地球の裏側まで届く曲ができたらいいなと思います」というMCを挟んで届けられた"向こう"は前半のドライヴィンな楽曲から一転、聴き手の心にそっと寄り添うようなエモーショナルなナンバー。強くて衝動的なだけではなく、聴き手の琴線にやさしく触れるような優しさや弱さが共存こそが、Jeeptaの魅力だと思う。「去年よりこのステージが熱く感じられるのは気候のせいでしょうか。いいえ、みなさんのおかげです。ありがとうございます! 最後、WING TENTを揺らしてください!」と"フレグランス""理想郷"で、WING TENTは熱狂のラスト・スパート! Jeeptaの紡ぐ多様な世界観に酔いしれた、全力疾走の30分間だった。(岡崎咲子)