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今年結成15周年を迎えたグループ魂がGRASS STAGEに帰ってきた! 陽もだいぶ落ち、心地よい風が吹き込む中、突如爆発音が轟き、港カヲルが一人登場するやいなや花道へと駆けだし、水鉄砲を飛ばしまくる。「こんばんは、夜のパワースポット、港カヲルでございます! ひたちなか~下から読んだら……かな、かな…、要潤!」といきなり飛ばしまくって会場を熱く揺らす。芸能ネタを交えたMCにひとしきり笑わせてもらったところで、まさにこの場所にぴったりな“フェス!!最高”でライブは幕開け。GRASS STAGEがたちまち突き上がる拳で埋め尽くされた。“君にジュースを買ってあげる♥”が終わると、「ありがとう、グループ魂でした…」と破壊が最後を迎えたような挨拶をする。「さっき、“君にジュースを買ってあげる♥”で《だから》って歌ってくれたのは200人くらいなんで、200人しかお客さんいないと思います。来年はLAKE STAGEに戻りたいと思います!」と自虐ネタでかぶせていく。話は変わって、ビークルの散開の話題に。実は石鹸の前に叩いていたドラマーが、初代ビークルのドラマーであったことを告白という驚きの場面も。そうこうするうちに港カヲルが1回目のお色直しを終えて登場。色とりどりの蛍光色のサイケデリックな模様の衣装を身にまとい、ユニコーンの阿部義晴が作曲・プロデュースとして参加した新曲“ラブラブエッサイム'82”を披露。ギラギラのサーフ・ロックに乗ってハンド・クラップが沸き起こる。そして、港カヲル2度目のお色直しは女子高生コスプレ! キモカワイイ出で立ちで踊りまくった“High School”“TAXI乗りたて”と立て続けに演奏すると、「今年年末にアルバムが出ます。来年はツアーをまわりますよ」と嬉しいお知らせが。さらに武道館ライブも決定していることを告知! そして、グルーヴィンな“Over 30 do The 魂”からの「Over 40 ペニスJAPAN!」というコール&レスポンスを挟んで“ペニスJAPAN”へと駆け抜け、遅刻(G)のミディアム・テンポなアルペジオに乗って始まったのは新曲だ。夕暮れの街並みがバックに映し出され、哀愁たっぷりのメロウなメロディと、港カヲル、バイト君の口ずさむ口笛がGRASS STAGEにセンチメンタルな風を吹き込み、ライブが終わりに近づいていることを伝える。ラストは“就職しやがれ!”を暴発寸前の勢いで叩きつけ、ライブは終了。と思いきや港カヲルだけステージに残り、最後のMCを届ける。「ありがとうございました。これがグループ魂です。次はチャットモンチー改め森三中のステージです!」最後の最後まで笑わせてもらいました!(阿部英理子)