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 TGMX aka SYUTA-LOW TAGAMI(Vo・Syn・B・Programming)のリードによって始まった「FBYコール」が生み出した和やかな空気を、一層力強く加速させたのが1曲目“You feel the luck”。イントロで放たれたファンキーなビートは、本編で一気にスピードアップ! 両腕、両足を振り上げ、さらには頭も揺らし、踊る喜びを全身で表現するお客さんがフィールド全体を暖かく震わせた。2曲目“Putting on BGMs”のサビでは、お客さんの掲げた無数の腕が爽やかに横揺れた。真昼の太陽光線を浴びて、真っ白に輝くみんなの腕が、なんとも言えず美しかった。

 「今日1日楽しくいきましょう!」、TGMXの挨拶を挟んで演奏再開。“EVERYTHING”“TRACE NONE”……曲が披露されるごとに、フィールドのピースフルな雰囲気の輪は、柔らかに広がっていった。芝生のエリアだけでなく、後方の松林の中でも、ニコニコと笑顔で踊るお客さんがたくさんいたのが印象的だった。
 「多分この中で一番身体が弱いけどがんばります!」というKENZI MASUBUCHI(G・Cho)によるユニークなMCがみんなを笑わせ、「秋にツアーをやります。茨城はテレフォンズと一緒に。栃木や千葉も行きます!」と、TGMXが告知。そして、ライヴは佳境へと突入! 壮観だったのは“hope”。シンセサイザーの華やかな調べ、ギターのシャープなビートに誘われ、フィールド全体で無数のタオルがカラフルに回転したのだ。見ているだけでもなんだか胸いっぱいになる、素敵な光景だった。
「みんなバテずにありがとう! 7月に新しいアルバムを出しました。満足がいったアルバムです。よかったらCDを買って、ライヴにも来てください。音楽は楽しいに決まっています。いやなことを忘れて、みんなで楽しみましょう!」、TGMXの最後のMCを経て、ラストに聴かせてくれたのは“Parties and our music echoes”。フィールド全体は、この日の彼らのライヴで最大級の幸福なムードに包まれていった。(田中大)