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時刻は13時。MAXに達した暑さをモノともせずに、長ラン&リーゼントで登場したのは氣志團! いきなり“Born Slippy”+“BE MY BABY”に“おっととっと夏だぜ”までをプラスした反則まがいのSEで観客のハンドラップを誘った彼ら。1曲目の“木更津サリー”から、翔やん&光のド派手なパフォーマンスが面白いほどキマる! 「da da da da di da」とはじまった“Baby Baby Baby”では、トミーのギター・ソロが唸りを上げて青空へと昇っていく! 「RIJフェスにようこそ。俺たちは今年でデビュー10周年です。デビューしたとき僕らは今年中に消えるアーティスト第1位でした。(観客失笑)でもこの10年、なんとか日本の音楽シーンでやってこれました。それは、こうやってステージを見てくれる皆のおかげです。だからこれからは皆に恩返しをしていきたい。そのためには単純に、俺たちがもっとビッグになることだと思ってます。もっともっとビッグになって恩返しに来るから! 皆を迎えに来るから!!」。こんな翔やんの熱っぽいMCに続いたのは、鉄壁のラブ・ソング“愛 羅 武 勇”。GRASSからは、これまでより更に力のこもった拳が突きあがる。そして。ここで翔やん&光が一旦ステージを退場。ネットリとグルーヴィーなアンサンブルがバンド4人の手によって紡がれたところで……何が起こったのかは、ネタバレになるので自粛しますが、大笑いでした。このやり過ぎなほどの馬鹿馬鹿しい演出、いつ観ても天晴れです。 その後はランマがヴォーカルをとる爽快ロック・チューン“330”で小休止して、クライマックスへ向けてフルスロットル!! カラフルな暴走族スタイルに着替えた翔やん&光がダンサーを従えて舞い戻り、“俺達には土曜日しかない”“One Night Carnival”を畳みかけてGRASS全員の一糸乱れぬダンスを実現! 最後は“MY WAY”を焦燥感たっぷりに歌い上げ、「まだ帰りたくないなー。あと8曲やろうかなー」と呟きTRFの“BOY MEETS GIRL”に乗せて観客をアジテート。と、とにかくステージに残り続ける翔やんをスタッフが抱きかかえ、無理やり退場させる、という趣向で爆笑の50分を終えた。今年も最初から最後まで一縷のスキもないエンタテインメント・ショウを完遂させた氣志團。やはり彼らは無敵である!(齋藤美穂)