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魂揺さぶる歌うたい=トータス松本が、2年ぶりにひたちなかに帰還! 前回となるROCK IN JAPAN FES. 2010では、バンド編成と単独での弾き語りの2ステージでオーディエンスを楽しませてくれたトータスだが、今回は4人のバンド・メンバーを従えてオンステージ。地声で「よろしくー!」と叫んでTVドラマの主題歌としてもおなじみの一曲“ブランコ”を放てば、LAKEの体感温度はみるみる上昇。続く疾走感あふれる“明星”では、《それより原発なんとかしてくれよー!》と当意即妙に歌詞を変えてオーディエンスを沸かせ、「あ~、気持よくなってきたぞー!」とトータスのテンションも右肩上がり。そして、「金の切れ目は~?」(トータス)、「縁の切れ目~!!」(大観衆)と盛大なコール&レスポンスから雪崩れ込んだのは、ご存知ウルフルズの“借金大王”! 爽やかに晴れ渡った青空に響く《貸した金返せよ! あした金返せよ!》のビッグコーラスはいささかシュールでもあったが、んなこたこの際関係ない! 一転、自問自答と自己否定の果てに唯一譲れぬ想いを叫ぶ“サムライソウル”での熱唱には全身に鳥肌が……。さらに、「イェーイ!」のシャウトから始まったのは、そう、大ヒット曲“バンザイ~好きでよかった~”! 立て続けのウルフルズ・ナンバーの連発に場内はマキシマムな盛り上がりをみせ、多幸感がLAKE STAGEを包む。 後半のブレイクでは、「アルバムが出ることになったんで、よかったら聴いてください。良かったらでいいんで。あと、今、Superflyとデュエットをやってるわけで、そちらも売ってるらしいんで、良かったら聴いてもらって」と、えらく低姿勢でアピール。「そんなくらいかな。あんましゃべらんとくわ。やっぱ歌ってるほうが気が楽なんですよ。だって、君らが何を求めるか知ってるよ。歌ってほしいわけやろ!?」と問いかけて、「エビバデ・シンギン! 歌ってくれよ!」とファンキーな“クリア!”で再びLAKE STAGEに熱狂を持ち込み、「イッツ・クリア!!」の大合唱には「グッジョブ! 自分に大きな拍手!」と満面の笑み。そして、「最後、ブチかまします! さらにブチかまします!」と宣言して放たれたのは、最強のディスコ・ナンバー“ガッツだぜ!!”! 客席一面に力強いコブシが突き上がった光景は、またもやこの3日間のハイライトがひとつ生まれた瞬間だった。(奥村明裕)