SOUND OF FOREST中から割れるような大歓声が起こる中、登場するなりステージ中央でWピースサインを決めた笠原健太郎（G・Vo）。今年で6年連続出演、すっかりROCK IN JAPANに欠かせないバンドとなったNorthern19だが、その存在の大きさは、SOUND OF FORESTいっぱいに集まったオーディエンスの数と熱量の大きさが証明している。「オーイェイ！ ROCK IN JAPAN！ いきなり行っちゃうけど良い？ いきなりやっちゃうけど準備できてる？」という笠原の声からスタートしたのは“STAY YOUTH FOREVER”！ 途端にフィールドからものすごいシンガロングが巻き起こり、SOUND OF FORESTがまるでライヴハウスになったかのような親密で濃密な一体感に包まれる。
「暑いね。こんな素晴らしい一日を、一緒に全力で楽しんでいきましょう！」と笠原がMCすると、“NEVER ENDING STORY”“BLUE SKIES, BROKEN BIKE…SAME FAVORITE SONGS”“THE NIGHT WITHOUT A STAR”と問答無用のキラーチューンを連発し、オーディエンスの血と心を沸騰させていく。3ピースのタイトなバンドアンサンブルに、笠原と井村知治（B・Vo）のコーラスが重なって、なんとも幸福な熱狂に誘っていくNorthern19。彼ら3人もステージ上で顔を見合わせて笑ったり、楽器を高らかに掲げたりして、本当にこのステージを楽しんでいることが伝わってくる。「今日という一日、これからの人生、皆さんが素晴らしい時間を過ごせるように祈りながら歌いたいと思います」（笠原）と“WISH”を披露すれば、フィールドから巨大なハンドクラップとシンガロングが巻き起こる。どうしようもなく人を一つにしてしまうNorthern19のロックに、肩を組んだり、ハイタッチしながらオーディエンスはみんな笑顔いっぱいだ。
ラストの“SUMMER”まで灼熱のSOUND OF FORESTの興奮と熱狂を加速させていってくれたNorthern19。驚くべきことに、彼ら3人がステージを去っても、オーディエンスのシンガロングは止まない。“STAY YOUTH FOREVER”のコーラスを歌いながら、自然にSOUND OF FOREST中央に人が集まっている。最後は全員で拍手＆ハイタッチ。みんな最高の笑顔だ。それはNorthern19のライヴがどれだけROCK IN JAPANのオーディエンスの心をひとつにしたのかを伝える、とても感動的な光景だった。（大山貴弘）
