SEASIDE STAGEの大トリを飾るのは、涼しく爽やかな夕闇を、ドロッドロに濃い夜闇に変えるに相応しいファンク集団、在日ファンク!　まずはスーツ姿の6人が登場すると「みなさん、SEASIDE STAGEで、トリ。我々は在日ファンク」という声がエコー掛かりまくりで響き、“イントロの才能”がはじまると、待ってましたのハマケンこと浜野謙太(Vo)が登場!　いきなり華麗なステップを見せつける。“きず”でも、ハマケンがキメポーズをするたびに、歓声が!　もちろん、見どころだけじゃなく、聴きどころもたっぷり。後ろの方のオーディエンスまで踊っていて、気持ちよさそうだ。そして、JB直系なイントロの“ダンボール肉まん”、ムーディな新曲“嘘”と畳み掛けていく。この新曲も収録されているミニアルバムがリリースされることを仰木亮彦(G)が告知すると、ハマケンが「それ嘘じゃないだろうな」、仰木「それは嘘じゃない」という絶妙なツッコミも!　さらに、“マルマルファンク”でステージが紫に染まると、ハマケンは「この照明、いいよ、妖艶だよ」とご満悦。その時の照明さんのガッツポーズは見逃せなかった(笑)。
しかしハマケン、言う時には言う。「もう1曲新曲やってもいいかな。肝心なものは俺が決めるっていう曲をやります。肝心なことを決めてくる奴とかいるでしょ。国民の生活が第一とか」と、エッジが鋭い音と歌詞の“肝心なもんか”を披露。最後は、「まだまだ声出し足らないんじゃないの、最後でしょ?」と、“爆弾こわい”。たくさんの声と拍手に包まれて、本編を終えた。
鳴り止まない拍手と歓声に応えて、アンコール。ハマケンは赤いタンクトップに着替えて現れ、投げキッス!(その後「気持ち悪いとか言うなよ」とボソリ)。そして “京都”へ。久保田森(Trombone)曰く「夏の風物詩」の「京都アンドレスポンス」も飛び出し、大盛り上がりで締め括られた。
……が、しかし。BGMが流れても、アンコールが鳴り止まない。すると、まさかのダブルアンコール!　なんと、在日ファンク史上初めてのダブル・アンコールだそう。記念すべき曲は“城”。ハマケンが跪きアカペラを披露すると、オーディエンスがハンドクラップで後押しし、大団円となった。在日ファンクよ、踊り疲れが心地よい、最高のフィナーレをありがとう! (高橋美穂)

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