誰も知らなかった本当のCreepy NutsをKアリーナ横浜で観た

最新アルバム『LEGION』はCreepy Nutsが、未知の音楽をじっくり執念深く、でもまっすぐ猪突猛進に追求しながら、自分たちが何者かを改めて根本的に表現することに向き合った第2のファーストアルバムだった。
そんな『LEGION』を引っ提げたワンマンツアーは、まさにそのアルバムが目指した通りのライブ。
8月29日発売のJAPANの表紙巻頭はCreepy Nutsなのだが、そのインタビューは改めてCreepy Nutsの始まりから今までのすべてを語るものになり、その特集に僕は「誰も知らなかった本当のCreepy Nuts」と銘打つことにした。
この特集を作って改めて思ったのだが常に彼らには一貫性があって、今日のライブも「誰も知らなかったCreepy Nuts」だったし「本当のCreepy Nuts」でもあった。
そしてオーディエンスはまさにアーティストを写す鏡で、「誰も知らなかった本当の自分」を受け入れて解放するエネルギーに溢れた、エグいほど自由な世界がそこにあった。
日本にこんなライブ空間が生まれるようになったんだという驚きと、でもすごく日本らしいライブ空間だという喜ばしさの両方感じたな。(古河晋)


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