そんな彼らが7月30日にリリースした“愛し合うとして”がすごくいい。
ボーカルのLinnaが彼女に捧げて書き上げたというこの曲。情緒あふれる歌とサウンドが紡ぐストーリーががっちりと噛み合ったストレートなバラードでありながら、語りかけるようなラップやボーカルを食らい尽くすように泣き叫ぶKyazmのエレキギターといったSATOHらしさも凝縮された名曲です。
その“愛し合うとして”も収録されたEP『WORLD END LOVESONG』のリリースに合わせて、JAPANは今回SATOHに初めてインタビューを行いました。印象的だったのは、Linnaがオフィスのエレベーターや窓の外の景色にまで興味を示す姿。取材では幼少期の心に刻まれた景色や「引っ越し」が曲作りに与える影響について語ってくれましたが、そういった身体感覚と地続きの視点が曲にしっかりと活かされているから、SATOHの音楽にはリアルな体温が宿っているのだと改めて感じたのでした。(畑雄介)
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