Cloudyは、今年から約5年ぶりに再始動したロッキング・オン主催のオーディション・プロジェクト「RO JACK」で優勝し、出演権を勝ち取った。しかしオーディションの前から、“優しさを失くした”がバイラルチャートにランクインしたり、ライブシーンの中で自分たちの実力だけで頭角を現し始めていたバンドでもある。だから、先月号でも優勝直後にインタビューを行っていたが、このタイミングで「Look Up!」のコーナーでも再び取材をオファーした。
曲を聴いてもらえばわかる通り、彼らが鳴らしているのは王道ロック。みんなが新しさを競い合っている世の中で、奇抜さみたいな要素は感じられないだろう。そういった個性は手っ取り早く自身の価値をアピールすることに繋がるが、この王道感でリスナーを納得させるには相当な説得力が必要になってくる。ただ、Cloudyはそのハードルを軽々と越えていきそうなのだ。
100%明るいことを言われても嘘くさって思うし。でも、100%暗いことを言われても鬱陶しい。どっちもあってこそでしょって思う
両極端な部分をどちらも妥協しない姿勢が音に表れているから、単にオーソドックスなバンドという枠組みを取っ払う、彼らにしか出せないオーラをライブから感じ取ることができるのだろう。(ライブは)激しけりゃいいっていうところにも行きたくないんですよね。かといってきれいすぎて熱量がない感じにも行きたくない
そう小柴タケト(Vo・G)がインタビューの最後に語ってくれた。数年後に後悔しないように、今、必ず見届けてほしい。(有本早季)何年後かわからないですけど、「オープニングアクトでCloudyがこのステージに立ってるの観たよ」って言える伏線になると思うので、足を運んでもらえると嬉しいですね
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