「ロックバンド」と言われて思い浮かべるイメージはどんなものだろうか。激しいサウンドのぶつかり合いや、一人ひとりに訴えかけるようなボーカルか。夢や希望を追い続ける青春ロックや、いつか消えゆく命に思いを馳せる内省的な歌か。今あなたが頭の中に描いた理想のロックバンドの要素を、すべて体現しようとするのがCloudyというバンドだ。彼らはどちらかに振り切ることはしない。ただ明るいだけの曲も絶望に溺れた曲も演らないし、熱量だけで押し切ることも音源に忠実な演奏を極めることもしない。両極端に思えることを貪欲に織り交ぜて音にする、近年なかなか出会うことのなかった王道ロックバンドが今シーンに躍り出ようとしている。彼らは、今年再始動したロッキング・オン主催のオーディションプロジェクト「RO JACK」の王者となり、ROCK IN JAPAN FES. 2025のオープニングアクトとしてメインステージに立つ。ここからCloudyの伝説は始まっていく。
インタビュー=有本早季 撮影=鳥居洋介
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年10月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』10月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。