前回のシングル曲“GRIT”の時も強烈に感じたことだが、BE:FIRSTは今、間違いなく新たなフェーズに突入している。アーティストとしてのクリエイティビティやこだわりと、あくまでJ-POPのど真ん中で勝ち抜くんだという意志。その両方がかつてないほど高いレベルで楽曲に昇華され、グループの新たなエンジンとなっている、そんな感じがするのだ。7月5日のシンガポール公演をもって様々なものを得たワールドツアーを終え、いよいよそのニューフェーズはここから加速していくだろう。一方で、そのタイミングでRYOKIがグループとしての活動を休止、事務所も離れるという出来事もあり、それは個人的にもとても残念なことではあるのだが、それでもBE:FIRSTは止まらない。そんな中リリースされるのが、『Nコン』こと今年の『NHK全国学校音楽コンクール』で中学校の部の課題曲となった“空”を表題曲とした4曲入りのシングルだ。恒例のソロシリーズ（今回はSOTA）を含め振り幅の大きな楽曲が集まったこのシングルにも、彼らが今、何を目指し、どこに向かって突き進んでいるのかがくっきりと映し出されている。SOTA、JUNON、LEOの3人に語ってもらった。立ち止まることがいちばんよくないと思うんです。どうにかして、前に転びながら失敗していきたい
インタビュー＝小川智宏 撮影＝MELON
（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年10月号より抜粋）
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