Paleduskが満を持してメジャーデビューする。これがどれだけ画期的なことか。結成してから10年の間に、彼らは既にさまざまなことを成し遂げている。複数の海外レーベルと契約を結んでいたり、ONE OK ROCKとコラボしたり、DAIDAI(G)はBring Me The Horizonをはじめとした有名アーティストとの共作や、楽曲提供も行っている。日本の音楽シーンとは別の文脈で彼らの名はもう轟いており、このままの活動スタイルでもバンドは十分に飛躍できるはずだ。だが、彼らはあえて日本のメジャーシーンに躍り出た。これは、Paleduskが単にラウドロックというジャンルの頂点を目指しているのではなく、ただ純粋にいい音楽をひとりでも多くの人に届けたいという想いを根底に持っていることの証明だ。ヘヴィミュージックが日本のお茶の間に鳴り響き、年齢や性別も越えた多種多様な人々に愛される時代がやってくるかもしれない。今からその瞬間に立ち会えるのだと思うと、こんなにワクワクすることはない。ヘヴィミュージックが好きだけど、人の心を動かす音楽をやりたいっていうシンプルなことに気づいた。
ダイレクトに自分の想いを伝える方法として、いろんなジャンルの音が入ってる(DAIDAI)
インタビュー=有本早季 撮影=大野隼男
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年10月号より抜粋)
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