ビリー・アイリッシュは、10月29日に行われたWSJマガジン・イノベーター・アワードで、ミュージック・イノベーター賞を受賞。スター達が集まった会場で、ビリーはスピーチで自身の考えを彼女らしく率直に語り、現在、アメリカで大きな話題を呼んでいる。
「今の世界は本当に、ひどく暗くて苦しい状況にあると思う。人々はこれまで以上に思いやりと助けを必要としている。特にこの国では。だからもしお金を持っているなら、それを良いことのために使って欲しい。困っている人達に分け与えても良いんじゃないかな。ここにいるみんなのこと大好きだけど、この中には私よりずっとお金を持っている人がいるよね。もしあなたが億万長者なら、なんでまだ億万長者でいられるの? 悪気はないけど、うん、お金を分けようよ、お金持ちのみんな!」
会場には、マーク・ザッカーバーグなどの億万長者も出席。そんな人達を前に、ビリーは皮肉を込めながらも、彼女らしいチャーミングさで言葉を放った。彼女は賞を受ける場で、短いスピーチの中に社会的メッセージを鋭く込めるのが得意だ。
『PEOPLE』誌のレポートによると、この発言に会場は少しざわめき、ニューヨーク近代美術館の席では、笑いと拍手が起きたという。
https://people.com/billie-eilish-calls-out-billionaires-in-room-with-mark-zuckerberg-11840118
一方でビリーは言葉だけでなく行動でも示している。
この日、彼女が現在開催中の『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』世界ツアーの収益から、なんと約1150万ドル(約18億円)を寄付することが発表された。寄付先は、食の公平性、気候正義、炭素汚染の削減、そして気候危機と闘う活動や団体やプロジェクトなど。
ビリーはデビュー当時から一貫してこうした活動を続けており、まだ23歳にして、その人間的成熟ぶりにはいつも驚かされる。