Age Factoryのライブを初めて観たのは、7年前のSHIBUYA WWWXだった。
その時に、僕はこう書いていた。
---
このバンドをまだ知らない人はどうか早く出会ってほしい。
必ず時代を変えるという覚悟も、一生本音だけを全開で鳴らし続けるという覚悟も、すべて圧倒的な歌と音とメロディに漲っている。
荒々しいけれど繊細で温かい。
どこまでも男臭いけれど男も女も溢れる人間力で包む。
こんなロックバンドに今こそ出てきてほしかった。
同じことを思っている人がライブハウスを埋め尽くしていたことも、たくさんの人が熱狂しながらライブ配信を視聴していたことも嬉しかった。
今日のことはしっかり覚えておく。
---
そこからめちゃくちゃ演奏も楽曲も進化しているけれど、芯の部分はまったく変わっていなくて、彼らはただ信じた道を前に進み続けてきただけ。
しかし、だからこそ会場全体が一緒に歌い、会場全体が一緒に暴れ、会場全体が一緒に聴き入る、Age Factoryにしか作れないライブが磨き上げられていた。
シーンとかムーブメントの一端になるのではなく、自分たちの命の営みを友としての聴き手に真摯に正直に全力で差し出し続けてきた彼らへのオーディエンスの信頼感は半端なかった。
当たり前のようにすべてを出しきり、その先へ進むことを宣言して潔く終わったライブの最後に約1年後、2026年11月8日に日本武道館をやることを発表。
痺れるほどワクワクした。(古河晋)