“夏の迷惑”や“愛してやまない一生を.”などはもちろんライブに欠かせない曲だが、2月のセトリにはなかった“ライトメイカー”や“magatama”といったアルバム『MELT』の曲たちもライブのハイライトを担っていて、1分1秒たりともフロアを油断させない真剣勝負のパフォーマンスだった。
と同時に、ヒリヒリした空気の中にも確かなあたたかさがあって、えい(G・Vo)が隅々までフロアを見渡せる人(お客さんの体調を気遣って曲を中断することも躊躇しない)だということは前から知っていたが、今日は特にbokula.に守られているという安心感を強く感じた。
2月には「挑戦」の意味合いも強かったZepp Shinjukuという会場が、今日はbokula.の色で完全に染まっていた。
そうやって着実に成長を続けるbokula.は、来年5月のZepp DiverCityワンマンと、47都道府県を回るツアーを発表した。Zepp DiverCityの前に2ヶ月半でそんなにライブを回ったら、またさらにパワーアップするに決まっている。地道に、でも目に見えて成長していくのがバンドマンらしくて、bokula.らしくて、だからこれからも応援したくなる。(有本早季)
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