フー・ファイターズの17年ぶりの単独来日公演が、さいたまスーパーアリーナで初日を迎えた。
私は現場には行けなかったが、レーベルのSNSや、現場に行っていた友人の話を総合すると、この日は“My Hero”を日本のバンドに捧げたようだ。
レーベルのSNSによると、デイヴは「これまで交流してきた愛する日本のバンドに捧げる」と語っていたという。そこで、名前が挙がったのが、少年ナイフ、ボアダムス、ギターウルフ、ザ・ハイロウズ、そしてこの日のオープニングを飾ったおとぼけビ〜バ〜だ。
以下は、彼のスピーチの内容をまとめたもの。
「この曲を、日本のバンドの中でも、俺が長い間本当に大好きだったみんなに捧げたいと思う。
俺が最初に大好きになった日本のバンドは少年ナイフだ。俺は少年ナイフが大好きだった。
俺たちはニルヴァーナでツアーした頃、俺たち全員、カートもクリスも俺も、全員が彼女たちの大ファンで、あまりにも大好きだったから、世界中を一緒にツアーしてもらたったんだ。だから、彼女たちが1番目。
次に、ボアダムス。俺たちはボアダムスも大好きだった。彼らも昔、ニルヴァーナのツアーに参加してくれた。あんなバンド、アメリカでは誰も観たことがなかった。マジで最高だった。マジで狂っていた。そこが最高だったんだ。
それからギターウルフというバンドを見つけて、完全にやられた。本当に本当にギターウルフが大好きだった。
そして、フー・ファイターズとしては1997年の第1回フジロックに出演した。随分昔のことだ。でもすごくよく覚えているんだ。
その時に俺たちの前に出ていたのが、ザ・ハイロウズだった。マジで信じられないくらい最高だった。まるでディープパープルにイギー・ポップが歌っているみたいで、衝撃的だった。だからハイロウズに大きなリスペクトを送りたい!
そしてもちろん今夜は、おとぼけビ〜バ〜と一緒にステージに立てたことも最高だった。
俺たちは日本の素晴らしいバンドたちすべてに深い愛情を持っている。
だからこの曲を、これまでいろんな形で長年俺たちにインスピレーションをくれた日本のバンド全員に捧げたい」
おそらく、ステージに上がる前にこれまでの来日を振り返りながら、日本のバンドたちへの敬意を言葉にしたデイヴさんに感動する。
さらにこの日のセットリストも明らかになっている。知りたくない人は飛ばしてください。
意外だったのは、ファーストアルバムからの曲が減っていたこと。
今回のツアーのハイライトかと思っていた“Exhausted”がなかったのも少し驚いた。
それでも、誰もが聴きたいヒット曲をしっかりと盛り込みつつ、単独公演ならではレア曲も散りばめられた絶妙な構成になっている。
またセットリストサイトによると、最後の“Everlong”はマネージャーのジョン・シルヴァの誕生日を祝して捧げたという。
あと2日間でどのようにセットリストが変わるのかも楽しみだ。
https://www.setlist.fm/setlist/foo-fighters/2025/saitama-super-arena-saitama-japan-1347c909.html
何より嬉しいのは、30周年記念ツアーをアジアからスタートし、アメリカやヨーロッパより先に、映像演出も含めた“完成形”で観られること。
アメリカではまだツアー自体が発表されていないので、本当に貴重な機会だ。
今日2日目の公演。
次にいつ単独で来てくれるか分からないから、絶対にお見逃しなく!
ちなみに、デイヴさんが訪れたラーメン屋さんの写真や、娘さんのバイオレットが「I ❤️🇯🇵」などの投稿をしている様子もSNSで見られる。