来日公演も含む世界ツアー『Hit Me Hard and Soft』が11月23日に無事幕を閉じたばかりのビリー・アイリッシュ。そのツアーを、ビリーと巨匠ジェームズ・キャメロンが共同監督した3Dコンサート映画『HIT ME HARD AND SOFT: THE TOUR (LIVE IN 3D) 』として制作し、来年3月20日に公開される。その予告編が解禁された。
現在、映画公開に先駆けて72時間限定でメールアドレス登録が行われており、登録者は劇場公開時のチケット先行予約などが可能になるという。国選択に「日本」も含まれているため、日本公開も期待できそうだ。
https://link.fans/hmhas-livein3d-tickets
まず驚かされるのは、3Dで撮影されたという点以上に、『アバター』など、とりわけ技術に関して言えば、映画界の最先端に立つジェームズ・キャメロンに名を連ねていること。私の調べた限りでは、キャメロンがコンサート映画の監督するのはこれが初めてだ。そして何より、ビリー・アイリッシュがこの巨匠と肩を並べて“監督”としてクレジットされている点が非常に大きい。
かつてのドキュメンタリー映画で、MVのアイデアを自分で実現したいと願いながら、若すぎて監督させてもらえず葛藤するシーンはいまも強く心に残っている。そのビリー(23歳)が、今回はキャメロン(71歳)とともに、巨大プロダクションの3D映画を監督する。
もちろんこのツアーのビジョンはビリー自身のもの。誰より彼女が理解しているはずで、巨匠と新世代の才能が融合することでどんな作品が生まれるのか、期待は膨らむばかりだ。
予告編でキャメロンは、「これまで誰も、この規模でコンサート映画を撮影したことはない」と語り、
「今まで使ったことのない技術を用いている」とも明かしている。
3Dコンサート映画自体はこれまでも存在するが、長年3Dカメラは巨大で、ライブ全編を収録するには向かなかったはずだ。近年の技術発達によって、それがかつて以上に可能になった、ということだろう。
また、今回のツアーを語る上で欠かせないポイントのひとつ。予告編でも触れられているが、ビリーを長年支えてきた兄フィニアスが全工程に同行しなかった初めてのツアーだったこと。私が観たNYのライブでは、後半でフィニアスが出演したものの、ほとんどの公演にはフィニアスは参加していない。つまりこのツアーは、ビリーがアーティストとして大人へと巣立つ、その瞬間を映しとった重要な記録とも言える。
予告編にはフィニアスがサプライズで登場するシーンが含まれているため、おそらく収録は今年7月22、23日にマンチェスター公演だと思われる。
さらに興味深いのは、キャメロンがビリーにインタビューを行っていること。技術的な面にとどまらず、どんな対話が含まれているのかも楽しみだ。
彼女の卓越したビジョンが最新テクノロジーによってエモーショナルに昇華された今回のツアー。それを3Dで再体験できる日が待ち通しい!