【今月の気になるあいつ】オードリー・ヌナ
1999年生まれの韓国系アメリカ人R&Bアーティスト/SSW。2018年より「Audrey」名義でインディペンデントでの活動を開始し、2019年にメジャーデビュー。2020年にはアーティスト名を現在のオードリー・ヌナへと改め、これまでに3枚のアルバムをリリース。2025年にはNetflixのアニメ映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』で劇中の歌唱を担当し、参加楽曲“ゴールデン”が世界的な現象に。今夏のサマーソニック2026への出演を控える。
現在発売中のロッキング・オン6月号では、「気になるあいつ」にてオードリー・ヌナの記事を掲載しています。本記事の一部をご紹介。
サマーソニックでの来日が決まったオードリー・ヌナ。近年ではNetflixのアニメ映画『〜デーモン・ハンターズ』でキャラクターの歌唱を担い、楽曲“ゴールデン”に参加したことでも広く知られるようになった。同曲はBillboard Global 200で1位、30カ国以上で首位を獲得し、グラミー/アカデミー賞にまで届くという規模のヒットを記録している。最近は特に、映画の文脈から彼女を知ったリスナーも多いはず。ただ、オードリー・ヌナの特異な才能は今に始まったものではない。デビュー以降、作品は常に奇抜な才能に満ちており、世界中のクリエイターを刺激してきたからだ。
その面白さのポイントは、まず掴みどころのなさにある。鋭利で強度のあるラップとアンニュイで癖のある歌が同居するが、それらは単純な切り替えに終始せず、独自の感覚で絡み合う。ピッチが揺らぐラップ、リズムに引き寄せられるメロディ、発語そのものがビートに溶けていく処理によって、トラックの一部として機能するボーカルが緊張感をまとっているのだ。音数を削ぎ落としたプロダクションの中で、メロディはポップに開く寸前でわずかに崩れ、フックは快楽へと完全には着地しない。結果として生まれるのは、聴きやすさと微細な違和感が同時に走る感覚。この設計は、ボーカリストでありながらトラックメイカー的な思考を持つ彼女ならではのものだろう。
(以下、本記事に続く)
続きは、『ロッキング・オン』6月号で! ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。