現在発売中のロッキング・オン6月号では、ブルース・スプリングスティーンの最新ライブアルバム『ライヴ・フロム・アズベリー・パーク 2024』のロングレビューを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=大鷹俊一
音楽、そして音楽ファンの力を限りなく信じてトランプ大統領と真正面からの闘いを続けるブルース・スプリングスティーン。
1月末にトランプとアメリカの移民税関捜査局(ICE)を非難するナンバー“ストリーツ・オブ・ミネアポリス”を緊急リリース、3月31日からはそのミネアポリスに始まり「NO KINGS」を高々と掲げた「Land Of Hope And Dreams」ツアー中のボスからの最新プレゼントが5月29日に日本発売の『ライヴ・フロム・アズベリー・パーク 2024』だ。ファンならばタイトルだけで軽く興奮するはず。本作は1st『アズベリー・パークからの挨拶』のタイトルにもある聖地アズベリー・パークで24年9月15日に行われたステージを収めたライブアルバムで、ブルース自身「これまでやってきたライブの中でも、TOP5、いやTOP3に入ると思う。人生で経験した中でも、最も美しい演奏体験のひとつだった」と言うほどのもの。
何よりもセットリストが超スペシャルで、全30曲中『アズベリー〜』、2ndの『青春の叫び』、3rd『明日なき暴走』、4th『闇に吠える街』という70年代の4作からのピックアップが16曲と、最初期の大フィーチャーで、誰もこんなことが現実に起こるなんて思いもしなかった。
マイアミ・スティーヴやロイ・ビタン、ニルス・ロフグレン、ジェイク・クレモンズ等のEストリート・バンドにホーン4人、コーラス4人を加えた大編成で“ロンサム・デイ(Lonesome Day)”の幕開きから“光で目もくらみ(Blinded By The Light)”“ 82番通りにこのバスは停まるかい?(Does This Bus Stop At 82nd Street?)”“成長するってこと(Growin’ Up)”と『アズベリー〜』収録曲からの3連発、さらに『闇に吠える街』の“プロミスト・ランド(The Promised Land)”を挟み『アズベリー〜』の“夜の精(Spirit In The Night)”ではバンドと観客を煽り客席に降りて歌いまくる。(以下、本誌記事へ続く)
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