あの感動と衝撃のラストを経て──MCU版スパイダーマンが遂に帰ってきた!
7月31日に劇場公開を迎えた第4作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、ただの新作ではない。トム・ホランド版ピーター・パーカー=スパイダーマンがこれまで歩んできた軌跡とシリーズ愛を存分にちりばめながら、あらゆる面で《新章開幕》を告げる全編ワクワクしっぱなしの内容になっている。物語は第3作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の4年後。平和のために「人々の記憶から自らの存在を消す」哀しい決断をしたピーターは、正体を徹底して隠しながら“親愛なる隣人”ことスパイダーマンとして孤軍奮闘していた。恋人のMJ(ゼンデイヤ)にも親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)にも忘れ去られ、SNSを通して近況を知る切ない日々……。そんなある日「人々の意識を乗っ取り、意のままに操る」という新たな脅威が出現。姿の見えないアノニマスな敵に、ピーターはどう挑むのか? 時を同じくして彼の身体にも異変が……。最初は頭痛などの不調だったが、MJに今カレがいると知ったショックでホルモンバランスが崩れ、“クモ化”が加速。身体から直接クモ糸が出るようになったり、聴覚がオーバーロードしたり、目の構造が変化して攻撃的になったり──まさかのトビー・マグワイア版スパイダーマン&ヴェノム的な要素+αが加わり、少年漫画の覚醒回のような激アツ展開が待ち受けている(終盤に披露する新技はシビれるカッコよさ!)。付随して「自分の中の《怪物》とどう折り合いをつけるか」という深遠なドラマ要素に踏み込んでいくのも絶妙。MCUらしくハルク(マーク・ラファロ)、パニッシャー(ジョン・バーンサル)、新ブラック・ウィドウ(フローレンス・ピュー)といった面々の物語が交錯していくのも巧みだが、公開前は徹底的に伏せられてきた今回のメインヴィラン、ジーン・グレイ(セイディー・シンク)とスパイダーマンが鏡映しの関係性になっており、「特別な存在=普通の生活を送れない」苦悩を多角的に問う構造は完璧としか言いようがない(これはドラマ『ワンダーマン』や『デアデビル:ボーン・アゲイン』ともリンクするテーマだ)。スピード感が一層増したスイング・アクション、コンテンポラリーダンスのようなジーンの能力の表現も見ごたえ十分で、今後のシリーズ展開に対する「もっと観たい!」な期待も十二分に煽ってくる神作──ぜひお見逃しなく!(SYO)(『CUT』2026年9月号より)
なお、現在絶賛発売中のCUT8月号では、本作の日本版主題歌を務めるMrs.GREEN APPLEを巻頭で大特集。ミセスの3人のスパイダーマン愛がたっぷり詰まった大ボリュームのインタビューに加え、過去10作品の振り返り徹底コラムも掲載。ぜひこちらもチェックしてみてください!
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